こんにちは。イデーショップ 六本木 です。
澄んだ空気、空の青さが心地よく、ミッドタウンから眺める景色も輝いています。
今回は1月31日より始まりました、彫刻家・宮﨑直人氏の展示会のお知らせです。
前日にスタッフに向けて貴重なお話をしてくださった内容をお届けします。
宮崎氏の作品は、一般的な彫刻の石膏を型に流し込んで仕上げるといった工程とは違い、
骨組みを作り、そこへ石膏を染み込ませた麻を少しづつ貼り付けながら肉付けをし、
最後に削りをかけたり、アクリルを塗ったりして仕上げていきます。
とても長い時間をかけて一つの作品が完成していることが分かりました。
スケッチはせずに、小さな立体を試作で作り、大きな作品を作っていくもの。
頭の中を真っ白にして、何も考えずに手を動かし完成させる作品。
ニ通りの制作方法があるそうで、どちらも違った魅力を感じます。
また、立体とは別に版画作品の制作も行っています。
彫刻作品とは違った視点から空間を捉え、表現できるのが魅力だそうです。
柔らかで重厚な質感をもつ和紙に下絵を描き、その下絵に合わせ厚紙で各色ごとに版を作ります。
水彩、墨汁、アクリル等を染み込ませた布を、版の上からポンポンと叩いて着色し、作品が完成して行きます。
版画ではありますが、作品は全て二枚目以降を刷ることがない一点ものです。
硬い石膏を使った、研ぎ澄まされた美しさかつ柔らかな表現。
シンプルなデザインを異なるテクスチャーで美しく表現した版画。
ぜひお店足を運んでいただき、体験してみてください。
イデーショップ 六本木
■宮崎直人 彫刻展
2020.1.31(金)~3.2(月)
■作家在店日
2020.2.9(日) 11:00~
■宮﨑 直人
東京都で活動する彫刻家。さまざまな素材を使用した作品、インスタレーション等の表現を経て、形そのものに没頭。彫塑の基礎を学んだのち、独自の手法での造形を探りました。自身の理想とする形状、構造の研究を続けています。