(閉)イデー東京

【IDÉE TOKYO】二階堂明弘 作陶展「経年美化」みなさまの愛用品紹介②

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イベント・地域情報/イベント

2021/10/24

IDÉE TOKYOでは10月15日(金)より陶芸家・二階堂明弘氏の作陶展「経年美化」を開催しております。

華道家・上野雄次さんを迎え、季節の花々を活け込んだ花器が会場に華を添えます。

さて、イデーとしては4回目となる二階堂明弘氏の今展示では、二階堂氏の作品を使い続けている方々から愛用品をお借りし、日々使うことで新たな表情を纏った器などの経年の様子もご覧いただけます。

二階堂氏の作品は使い込むほどに使い手の痕跡が美しく刻まれていきます。

「器が育っていく」と形容できるほどに、使い手や使われる環境によって変化の具合も千差万別。まさに「経年変化」ならぬ「経年美化」と言える代物です。

今回出品していただいた作品は、17年前に初めて発表したものから最近のものまで幅広くご用意しています。

ご家庭で長く愛用されていたものからレストランにて料理皿として使用されていたものまで、使われてきた経緯も異なり器の育ち方も様々です。

それぞれ作品に対する想いやストーリーと共にお楽しみくださいませ。



 
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○辺見えみり氏
こちらの器は2年くらい使わせていただいています。
家ごはんの時にサラダをのせたり、パスタをのせたりして、色をアクセントに使っています。

それぞれの価値観があるとは思いますが、私はちょっとずつ器を育てていくのが好きです。
購入してしばらくは、購入した時の色を楽しみ、それから自分色に育てていくのが理想です。

辺見えみり /タレント・女優
1976 年12 月16 日生まれ。1993 年ドラマデビュー。その後、数々のテレビ番組等に出演。2013 年よりアパレルブランドのコンセプターを務め、2018 年に自身のブランド「OUTERSUNSET」、2021 年に「OUTERSUNSET life」をスタート。



 
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○矢野直子氏
神楽坂の路地にひっそりあるギャラリーでの二階堂さん初の個展でひとめぼれして購入した平鉢です。

土とは思えない繊細な立ち上がりと薄さ。
相反するように土らしくしっとりと佇む土の表情は、初めて見る感覚でした。それが2005年のことですので16年たちます。

育てた花を生ける器として使ったり、前菜を盛るのに使ったり、時を経ながら艶が出てきたように思います。
3年前から金継ぎを始めた夫が、最初に仕上げたのもこの鉢。
器が育つということは、家と共に寄り添う友のような存在になってくれるということでしょうか。

そう考えると、この器にはこう言いたいと思います。
私たちを見つけてくれて本当にありがとう。

矢野直子 /会社員
東京都生まれ。多摩美術大学卒業後、1993年、株式会社良品計画入社。2008年、株式会社三越伊勢丹研究所(旧伊勢丹研究所)入社。リビングのディレクションを担当。2013年、良品計画へ再び入社。生活雑貨部企画デザイン室長を担当。2020年より積水ハウス株式会社に入社。現在、デザイン設計部、次長。



 
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○野村友里氏
二階堂さんと出会ったのは、レストランをオープンした2012年だったかと思います。
レストランで使うメイン皿を探していた時、益子の友人に相談したところ、是非あってほしいと紹介していただいたのが二階堂さんでした。

益子へは他にも何人かの陶芸家さんと会う予定で向かったのですが、何故か旅の道ずれに声をかけたのは母でした。

母は長年料理教室を自宅で開いていましたが、その器選び、花の生け方、教養はとっても深く、常に勉強もし掘り下げる人で、私の料理全般にまつわる生き字引のようなところがあったのですが、器に関しては全部の趣味が合うわけではなかったのでした。
でも母は見る目があるというか一目で気にいる時の見抜く速さは神がかっていて、私の中で一目置いた存在でもあったので、なんとなくレストランの顔となるメイン皿となると心許なかったのか、母の目も必要だったのかもしれません。

兎にも角にも予定通りの珍道中の日帰り益子の最後の訪問先が二階堂さんのお家兼アトリエでした。
二階堂さんの作品たちを見るなり母の目の色と声が変わり、素敵、美しいと手に何度もとり触り惚れ込み、そのあとのお食事のお誘いも自然とご馳走になるという初対面にして不思議な夜となりました。

こうしてご縁が始まった二階堂さん。
最初に会った日に交わした言葉の中で残っているのは、

“僕が気に入っているお皿は黒くて存在感があるこれです。
料理を美味しく美しく見せる縁の下の力持ちのような皿で本当に気に入っているのです。
あまりまだ人から支持されてないけどこれがメインにいいと思います。”

“僕海外で展示会したいです。よろしくお願いします。”

でした。

最近の止まることを知らない活躍はみなさまの知るところですが、そこからの付き合いがもう10年になろうとしています。

10年レストランで使っているお皿を是非ご覧になってください。
色はよりなんともいえない味わいになりそして手触りもよく、少々欠けても他には出せない変えがたい風合いがあります。これぞ物語る器だと思います。

これからも公私とも器のように風合いあるおつきあいができたらと思っています。

野村友里 /eatrip主宰・料理人
長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。ケータリングフードの演出や料理教室、雑誌での連載やラジオ出演などに留まらず、イベント企画・プロデュース・キュレーションなど、食の可能性を多岐に渡って表現している。2012 年にrestaurant eatrip ( 原宿) を、2019 年11 月にeatrip soil ( 表参道) をオープン。生産者、野生、旬を尊重し、料理を通じて食のもつ力、豊かさ、美味しさを伝えられたら、と活動を続ける。著書に「eatlip gift」「春夏秋冬おいしい手帖」「会いたくて、食べたくて私が信頼する101 の美味しさとその生産者たち」(共にマガジンハウス)「Tokyo eatrip」(講談社)「TASTY OF LIFE」( 青幻舎) など。


作品のご購入はご来店の他にお電話、InstagramDMでも承っております。
また、作品や作品の購入に関してご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。
TEL 03-5224-8861
Instagram @ideetokyo
*タイミングによっては既に売約済みとなっている場合もございます。予めご了承くださいませ。


二階堂明弘(にかいどう あきひろ)  /  陶芸家
1977年札幌生まれ。1999年文化学院芸術専門学校陶磁科を卒業、2001年独立(栃木県にて)。2010年より「陶ISM2010」企画・開催。2011年の震災で「陶ISM2011」を中止し、仮設住宅に直接、陶芸家のうつわを届ける「陶ISMウツワノチカラProject」を開始。「次世代のEnergy」(益子陶芸美術館メッセ・茨城県立陶芸美術館共同展 2013年)、現代陶芸展「現象」(茨城県立陶芸美術館 2014年)、個展「侘びと今」(ニューヨーク・Globus茶室 2015年)、茶の湯を通し日本文化を表現する「侘びと今 -輪-」(ニューヨーク各所 2016年)、「1月と7月」にて個展(パリ.2018年)。2019年「侘びと今 -散-」をニューヨーク各所で開催。年10回ほど個展を開催し、ニューヨーク、パリ、ロンドン、台湾、香港、北京、上海など海外でも多数開催している。
二階堂明弘氏 公式ウェブサイト
陶ISMウェブサイト

場所=IDÉE TOKYO併設IDÉE GALLERY
東京都千代田区丸の内1-9-1JR東日本東京駅改札内グランスタ東京B1Fスクエアゼロエリア48番

会期=2021年10月15日(金)- 11月2日(火)

*状況により在店を変更または中止する場合がございます。
*お客様および従業員の安全と健康を配慮し、感染拡大予防対策をとっております。


「お店への行き方」
○場所
東京都千代田区丸の内1-9-1
JR東日本東京駅改札内
グランスタ東京 B1F スクエアゼロエリア 48番

①丸の内地下中央口から
改札入場後、銀の鈴待ち合わせ場所方面に直進。左手のはせがわ酒店を越えたら左折して直進。ピエール・エルメ隣。

②グランスタ地下北口から
八重洲・丸の内連結通路途中のグランスタ地下北口から入場し直進。右手のガトーフェスタ・ハラダをこえて左手。
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