こんにちは。フォレストモール岩出です。
現在、無印良品では資源回収の取り組みのひとつとしてReMUJIを展開しており、
期間限定で【染めなおした服】の取り扱いも行なっております。(2026年6月29日まで)
衣服を長く大切に使うための取り組みをお伝えしています。そんな活動を続けるなかで、和歌山にはどのような染めの文化があるのだろうと興味を持つようになりました。
今回訪ねたのは、梅の産地として知られる和歌山県みなべ町です。
<食だけではない、梅の魅力 >
みなべ町と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは梅干しや梅酒など、「食」としての梅かもしれません。
今回私たちが出会ったのは、そんな梅を活かした「染め」の文化でした。
そこには、自然と向き合いながら色を生み出す知恵と工夫がありました。
<梅から生まれる、さまざまな色>
今回体験させていただいたのは、梅の木を使った染めです。
梅の木に付着する地衣類の 木苔(きごけ)からは美しい紫色が生まれます。
木苔は採取できる量が限られており、とても貴重な素材なのだそうです。
一方で 、木の根の部分を使った染めでは、やわらかなピンク色に染まります。
同じ梅に由来する素材でありながら、使う部分によってまったく異なる色が生まれることに驚きました。
木の根を使ったピンク色の染め/木苔を使った紫色の染め
<一枚ごとに異なる表情>
染めの工程では、布の素材や状態によって仕上がりが変わります。
また、輪ゴムで布を絞る強さや位置によっても、模様や色の入り方が変化するそうです。
同じ工程を経ても、まったく同じ色にはならない。
そのお話から、自然由来の素材を扱う面白さや 難しさを感じ、
染め上がった一枚を見るだけでは分からない、ものづくりの奥深さに触れることができました。
<色を定着させる工夫>
染めた色を美しく残すためには、最後の工程も欠かせません。
梅染めでは、ミョウバンを使って色を布に定着させる作業が行われます。
自然素材から生まれた色を長く楽しむために、さまざまな工夫が積み重ねられていることを知りました。
<今あるものを活かすということ>
今回のお話で印象的だったのは、染めが単なる技術ではなく、昔からの暮らしや自然との関わりの中で受け継がれてきた文化だということです。
地域にある植物や素材を活かしながら、人々は暮らしの中で色を生み出してきました。
その積み重ねが今も受け継がれ、新しい形で活動を続ける人たちへとつながっています。
私たちが取り組む染め直しもまた、「今あるものを大切に使い続ける」という考え方の延長線上にあります。
今あるものを大切に活かす。
そんな考え方に、今回出会った梅染めとの共通点を感じました。
今回は、 染めにまつわるご縁からみなべ町を訪ねましたが、地域にはまだまだ私たちの知らない文化や人との出会いがあります。
和歌山の コミュニティセンターとして、これからも地域のさまざまな場所や活動、人との出会いを発信していきたいと思います。
梅染め愛好会 梅農家の永井様、このたびは貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
みなべ町では梅染め体験も行われています。
自然が生み出す色に触れながら、自分だけの一枚を作ってみてはいかがでしょうか。
梅染め体験についてはこちら
https://www.minabe-kanko.jp/umezome