こんにちは、BOOKS2号です。
今週、読んでおすすめする本は『はじまりの日』です。
1974年に発表されたボブ・ディランのForever Youngを日本語に訳した絵本。
この曲はボブ・ディランが生まれたばかりの息子に贈ったものだそうです。
「きみが手をのばせばしあわせにとどきますように、きみのゆめがいつかほんとうになりますように」と子どもの幸せを願いながら、
「毎日がきみのはじまりの日きょうもあしたもあたらしいきみのはじまりの日」と時には優しく背中を押してくれる。
子を想う親の気持ちが主人公の少年の成長とともに描かれています。
『はじまりの日』
出版社:岩崎書店 作:ボブ・ディラン 絵:ポール・ロジャース 訳:アーサー・ビナード

私は小さい頃、いじめられたことがあります。その時両親が学校へ行くのが憂鬱で仕方なかった私に「無理に行けとは言わないけれど、このままだといつまで経っても何も変わらない、いじめられたまま。それって悔しくない?」と優しく私の背中を押してくれました。
大人になってからも悩み事があると両親に相談しています。時に叱られる事もあるけれど、いつまでも見守っていてくれる。一番の味方です。
もちろん、誰にとっても同じとは限らないことでしょう。
もしかしたら支えてくれる存在は意外と近くにいるかもしれないし、遠く離れた人が見守ってくれていることだってあります。
今見つけられなくてもいつかその存在に気付くことだってあります。
私も時々悩んだり困ったりすることがあります。
そんな時にこの絵本を読むと、きっとどこかで自分のことを見守ってくれている誰かがいるんだと気付かされます。そう思うとこの絵本が私の背中をそっと押してくれたようにも感じられます。私もいつか、誰かを見守る人になれますように。
「私とこの本」で紹介の絵本は、今日のずっといい言葉の黒板の裏側にあります。
ぜひお手にとって読んでみてくださいね。
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