こんにちは、BOOKS1号です。
今週、読んでおすすめする本は『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』です。
100人の多彩な文体で綴るカップ焼きそばの作り方を文体遊戯。
『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』
出版社:宝島社 著:神田桂一・菊池良

今回は、私も谷崎風に文体遊戯を。しばしお付き合いください。
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夜空を見上げたら、まるい月があった。満月だった。満月を見ると祖父を思い出す。
祖父は天寿を全うした。潮の満ち引きは人間の生死に関係するといわれる。今日が最後の日でお別れや、引き潮は何時や、と祖父は言った。その通りになった。人間も自然の一部だと実感した。
日常の些細なことにモヤモヤしたけど、感情を飲み込んだ。同じ日、満月を見てセンチメンタルになった。この行き場のない今の気持ちをどうしようかと思った。
ふと焼きそばの本を手にとった。どうしようもなくバカの連続。一人で爆笑した。さっきまでの私はどこかへ行った。なんだか元気が出た。あいかわらず、単純だと思った。ソオウスのかぐわしい香りを想像してまた笑った。
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いかがでしたか?くだらないけど、とても秀逸で人を笑わせてくれる本。本好きの方は文豪の文体で笑えます。これから読んでみたい方も、楽しいのでおすすめです。笑いたくなったら、ときどき読み返してみたくなる「この本」。
「私とこの本」で紹介の本は、今日のずっといい言葉の黒板の横にあります。
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