こんにちは、BOOKS1号です。
今週、読んでおすすめする本は『翻訳できない世界のことば』です。
言葉には、他の言語に訳すときにひと言では言い表せないような言葉が存在するのです。この本には「翻訳できないことば」がたくさん紹介されています。
『翻訳できない世界のことば』
出版社:創元社
著:エラ・フランシス・サンダース
訳:前田まゆみ

この本の中から『積ん読』についてご紹介します。
『積ん読』という言葉は、明治時代には、愛書家の間で使われいたのだとか。“書物を読まずに積んでおく”状態を表す言葉が英語などにはないのだそうです。「自分のことだ!」「この現象って名前があるんだ!」と、『積ん読』は『TSUNDOKU』として海外でも知られるようになったのです。
みなさんは、いかがでしょう。積ん読はありますか?
私ですか?はい、あります。立派な積ん読家です。
先日も、実家の本棚に読まずに放置された文庫本を何冊も発見しました。すっかり日に焼け茶色くなり年季の入った本。哀愁を感じてしまう風貌です。「ちゃんと読むから!」と誓いわが家に連れて帰ってきました。
他にも、本好きの話として……。
同僚は、同じ本を二冊買って、一冊は読む用、もう一冊は飾る用にするそうです。
同級生は本を読むのがとっても速いのですが、「この本、わざとゆっくり読んでるんだよ」と。読了後って心地良さもあるけど、その本とのお別れの名残惜しさにも包まれますから。読み終えてしまうのが惜しい本ってあります。よく分かります。
このように、ひと言では表せないことも外国語の力を借りると、『積ん読』のようにぴったりの言葉が見つかるかもしれません。
ぜひ、みなさんの感じている思いや感情にぴったりの言葉をこの本の中から探してみてください。
「私とこの本」で紹介の本は、今日のずっといい言葉の黒板の下にあります。
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