こんにちは、BOOKS1号です。
今週、読んでおすすめする本は『夜間飛行』です。
著者のサン=テグジュペリは『星の王子さま』の著者でもあります。
郵便飛行業がまだ危険視されていた草創期に、自らの命をかけて夜間飛行に従事した人々の勇気を描いた作品。
この本は古書です。
『夜間飛行』
出版社:新潮文庫
著:サン=テグジュペリ 訳:堀口大學

”夜間飛行”というと、私は母の香水が真っ先に頭に浮かびます。
実家の母の三面鏡の扉には、母の愛用しているアクセサリーや香水が大切に保管されていました。
その香水の一つが「夜間飛行」です。子どものころの私にとっては、香水というと魅惑的で大人だけのものに感じ、なんだか触ってはいけないようなものと思っていました。でも気になって仕方がない……。こっそり何度もびんを触ったり眺めたりしたのを思い出します。
この香水、実は、ジャック=ゲランが友人サン=テグジュペリのこの本「夜間飛行」にヒントを得てつくられたものなのです。懐かしい母の香水と、この本に結びつきがあったとは。
世の中には、たくさんの不思議が溢れています。ふと手にした古書が、幼いころの記憶を呼び覚まし、新たな発見をすることも。
本って不思議です。
このように、古書には思わぬ出会いがあるものです。どんな本があるのか、探すのも楽しみの一つでしょう。
堺北花田の本棚には、たくさんの古書がありますので、あなたのお気に入りの一冊が見つかるといいですね。
「本のある暮らし」「本との出会い」をぜひ楽しんでみてください。
「私とこの本」で紹介の本は、今日のずっといい言葉の黒板の下にあります。
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