こんにちは。みんなみの里のBOOKS担当です。
ここ房州鴨川は柑橘類の北限に位置しているので、この季節になると甘さと酸っぱさが絶妙な温州みかんを始め、最近人気の鴨川レモン、お鍋にうれしい柚子やかぼす、すだちなどが直売所の棚を賑やかにしてくれてます。ジューシーな甘さから刺激的な酸っぱさまで、料理やお好みに合わせて幅広く取り揃えておりますので、ぜひお立ち寄りください。
さて、今回ご紹介するのは、獅子文六氏のコーヒーと恋愛のユーモア青春小説です。
舞台は昭和37、8年頃、主人公は俳優のモエ子さんで、コーヒーでつながった一癖も二癖もある人たちとの間でドタバタ喜劇が巻き起こります。戦後の荒廃から復興して、日本が右肩上がりで勢いのあった時代の話です。
娯楽が新劇から映画、そしてテレビに移る時代で、その中に生きる人々がとてもリアルに描かれており、昭和のパワーを感じます。物語全体に漂う時代の空気感が懐かしいです。
生活様式や仕事のあり方など、枠になるものは時代と共に変わっていきますが、その中で動く人と人との関係や気持ちは、そんなに変わらないなあと思いました。
ノスタルジーでほのぼのとした読後感が残る作品となっており、手軽に近代の生活が垣間見れます。
淹れたて珈琲と焼き立て香ばしいトーストとともにおすすめの一冊です。秋深まる里山のCafe & Mealで暖かくしてどうぞ。
著書名 : コーヒーと恋愛
著者:獅子文六
出版社 : 筑摩書房
定価 : 880円+税
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