シャンソン歌手で、フランス好き、そして「オムレツの人」の異名をもつ石井好子さんの料理エッセイです。
どの本にも「オムレツが好き」とか「オムレツが得意」とも書かなかったのに「オムレツの石井さん」と言われていることへの小さな戸惑いを語るところから始まっているのがなんとも微笑ましい。
紹介されてるフランス人のスタイルの中で、着るものは質素でも食費はへらさず、家族や仲間と食べものの話をよくしているというところが40年も前の話だというのがおどろきです。
バターではなくて「バタ」、この時代を感じさせる言葉も魅力的でほっこりしますね。フライパンに落とした「バタ」のジュって音とその香りに思わずゴックンの一冊。好子さんの料理しながらの鼻歌が聞こえてきそうで、まるでパリにいる気分になります。
おいしいものを五感で楽しみ、心からよろこんでいるのが行間からしみ出ていて、読後はとってもおなかがすきました。
さてと、明日の朝は「バタ」たっぷりのクロックムッシュにしよっと。
著書名 : バタをひとさじ、玉子を3コ
著者 : 石井好子
出版社 : 株式会社河出書房新社
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