【みんなみの里】うみは　ほんとに　すばらしい | MUJI BOOKS「里山良本」

　繊細で美しいしかけ絵本を紹介します。

　静かだったり、嵐だったり、北極にきてみたり。たくさんの表情を見せてくれる海の中はどんなふうになっているんでしょう。マストに赤い三角の旗を掲げたオセアノ号と共に海を冒険していきます。
　本をあっちこっち動かしたりして、海上での人の営みと、海中の生き物の煌めきを同時に見ていくことができますよ。
 
　作者のアヌック・ボワロベールさんとルイ・リゴーさんにとっては３作目の共同制作。前作の「ナマケモノのいる森で」は森林や自然への関心を呼びかけ、本作は海をテーマにした自然賛歌のようでした。
　訳者の松田素子さんは絵本の雑誌「月刊MOE」の創刊メンバーで、編集長でもありましたが、やさしい語りかけとわくわくさせる言葉選びはさすがですね。

　コロンと雑貨のような佇まいで飾っても美しい、宝物のような一冊でした。


書籍名：オセアノ号、海へ！
作：アヌック・ボワロベール、ルイ・リゴー
日本語訳：松田　素子
発行所：アノニマ・スタジオ


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