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【みんなみの里】カレーを一からつくるって?| MUJI BOOKS「里山良本」

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その他

2019/12/20

 こだわりのカレーの本はたくさんありますよね。隠し味のことだったり、材料の選び方やスパイスの種類だったり... なにしろ国民食なんですから。うまい!のために情熱を注ぎたいと思うのは当然です。

 しかし、この本はそんなレシピ本とはまったく違います。

 探検家で、武蔵野美術大学の教授の関野吉晴さんと学生たちが、9ヶ月かかってカレーを一からつくるという奮闘ゼミの記録なんです。
 人参はうまく育たないし、無農薬の米づくりは草取りがたいへん。土器の皿は火入れで割れるし、飼った鶏はうまく育たない。なにもかも一筋縄ではいかず、参加する学生はだんだんとまばらに... しかし、いちばんハードルが高かったのは、雛から面倒をみて、育てるうちにかわいいと感じてしまった鶏を食材としていただくこと。しだいに心の葛藤がはじまります。だいじに育てるってどういうこと?ペットと家畜ってなにが違うんだろ?と。

  紆余曲折しながら、やっとたどり着いた一杯のカレーライス、人生の中の特別な一皿。そこから学生たちは宝もののようなかけがいのないたいせつなことを学びます。「体をとおして学んだことは、すぐに結果は出ないし、そもそも、すぐに身につく知識を教えるつもりはない。10年くらいたって、あのときのことは、こういうことだったんだって感じればいいんじゃないの?答えはすぐに出なくていい。いつまでも待つ。」と関野教授は言っています。

人が「一からつくる」ことができるのも自然の恩恵があってこそ。「いただきます」とはその自然のチカラと命をありがたくいただくことなんですね。

 さてと、冷めないうちに里のMUJIの「ジビエカレー」いただきます!!


 著書名 : カレーライスを一から作る
 著者 : 前田亜紀
 出版社 : ポプラ社

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