節分とは季節の分かれ目のことで、昔は立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日を節分と呼んでいました。現在では立春の前日を節分と呼び、豆まきをおこないます。
豆をまくようになったのは室町時代とされていますが、これは豆が魔目(鬼の目)を滅ぼすという意味に由来するともいわれています。
また、穀物には霊力が宿ると考えられていた昔、この時季に収穫されているかたい豆を投げることで鬼(邪気)を追い払うとされていたようです。
前日に煎った大豆を枡に入れて神棚にお供えします。お供えすることで大豆が福豆になり、疾病予防や五穀豊穣を祈りながら当日の夕方までに家じゅうに撒きます。
そして年齢の分だけ福豆を食べましょう。地域によっては数え年の分を食べるところもあるそうです。
そこで、福豆をつくってみました。
福豆…、つまり煎り大豆にします。
かたい大豆を食べやすくするため、本来は2時間ほど水に浸けておくそうですが、今回は時間短縮のため、お湯に45分ほど浸けました。
大豆が膨らんでやわらかくなり、煎り大豆になるのか少々心配になりましたが、とりあえずザルにあげ、しばらくそのままに。
ザルにあげた大豆をフライパンに入れ、最初は強火で水気を飛ばし、やがて弱火にしてひたすら煎りました。
すると、大きく膨らんでいた大豆の水分が抜け、少しずつ茶色に変わっていき、煎り大豆が出来上がりました。
この間、大豆の甘い香りに包まれ、ちょっと幸せな気持ちに。
煎り加減はお好みですが、私は香ばしく深煎りにしました。
ちょっと焦げたお豆が意外と美味しく、たくさん食べてしまいました。
鬼に投げるにはかたい豆が良いのかもしれないので、浸す時間は短く、浅煎りにしましょう。
当日は、投げる豆と食べる豆を分けてつくった方が良いかもしれませんね。
豆まきのほかに大切なことがあります。
家に入ろうとする鬼(邪悪なもの)を寄せつけないよう、柊鰯を玄関に飾ります。
葉っぱにトゲのある柊は、昔から防犯の観点からも各家庭の庭先に植えられていました。
その柊の先に、焼いた鰯の頭を刺します。鰯の臭いを鬼が嫌うとされ、昔から柊鰯をつくります。
我が家でも大きな柊の木があります。しかも枝葉が上を向いていて、見るからに痛そうな植物です。
トゲにさされながらも枝葉をちょっと切らせてもらい、枝の先に鰯の頭を刺しまし、さっそく玄関に飾ってみました。
母の話。
本来、収穫した大豆の殻に柊の葉っぱを付け、殻の先に鰯の頭を刺すのが正式だとか。
現在ではなかなか目にしなくなりましたが。
地方によっては柊鰯を飾らないところもあるとか。
節分の過ごし方もいろいろのようです。
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