最近、切花のコーナーに紫陽花(あじさい)が増えてきました。
紫色、青、ピンク、白、緑など、さまざまな色の花が出ています。
紫陽花の花と思われているひらひらした部分は、じつは装飾花という額で、本来の花は、この装飾花の中心にある小さな部分。
ひらひらした装飾花(額)が、小さな花を守っているのです。
紫陽花は、藍色が集まったものを意味する“あづさい(集真藍)” が名前の由来とのこと。
古来の紫陽花は藍色だったということがわかりますね。
奈良時代には、歌に詠まれている紫陽花ですが、この頃の花は昔から日本に自生している額紫陽花(ガクアジサイ)。
装飾花が額のようにまわりを囲んでいる様子から、額紫陽花と名づけられました。
その後、日本の紫陽花がヨーロッパで品種改良されて、装飾花がまんまるくなった形の花になり、大正時代に西洋紫陽花(セイヨウアジサイ)として入ってきました。
紫陽花を逆輸入したというわけです。
お寺で、多くの紫陽花を見ることがありますが、これは昔、紫陽花は死者に手向ける花とされていたため、伝染病などでお寺に運び込まれて息絶えた人々に紫陽花をささげていたそうです。
現代では、お墓参りにくる人々だけではなく、癒しを求めてくる人々のために、紫陽花を咲かせています。
紫陽花の花期は、6月上旬から7月下旬、梅雨の時期にあたります。
みんなみの里の後方を流れる逆川(さかさがわ)沿いに植えられている紫陽花も咲き始めました。
もうすぐ紫陽花ロードになると思いますので、ご来店のときは、ぜひお散歩してみてください。
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