こんにちは、無印良品 直江津 です。
4月20日㈯に無印良品 直江津のOpen MUJIにて、新潟にある9つの家具工房とその仲間が有志で集まった『MORRY GO ROUND』のみなさんによるイベントが開催されました。
https://www.instagram.com/morry_go_round/
『MORRY GO ROUND』は、新潟県産の広葉樹を家具や木製品に使用していくことで、山間地域の雇用問題や資源の有効活用というお金の循環に少しずつでも貢献出来たらという想いに共感して集まった新潟県内の若手家具工房のみなさんと、林業とつながっているみなさん、そして活動内容に賛同してくれた飲食のみなさんがメンバーです。
『MORRY GO ROUND』の名前の由来は「メリーゴーランドからきていて、メリーゴーランド→森ゴーランド→モリーゴーランドになりました。県内の森を管理する方がいて、得られた木材を製材所の方が加工し、工房の方が家具を作り、そして使ってくださる方のもとへと繋げたい。そんなふうに循環が生まれる様子がメリーゴーランドに似ているかなと思います」と開催メンバーのお1人が教えて下さいました。
『MORRY GO ROUND』のみなさんにとって初めてのイベントでしたが、当日は大盛況でした。
会場には新潟県産の広葉樹を使った家具や雑貨、アート作品が並び、木工のワークショップやフードコーナー、トークイベントもあり色々な楽しみ方ができました。
並んだ家具の多くが県産のブナ材で作られています。
広葉樹やブナというと、どこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
広葉樹とは葉が広く平たいサクラやケヤキ、ブナがその仲間と言われています。
フードコーナーも大人気でした。
魚沼のお米の販売もありました。
一輪挿しを作るワークショップでは、機械を使って端材に穴をあける体験ができました。
『MORRY GO ROUND』のリーダー、ISANA FURNITUREの中川さんにお話を伺いました。
普段は家具を作り、販売されている中川さん。
数年前から里山や林業、「スノービーチプロジェクト」や間伐材について学ぶうちに、県内の里山保全や林業雇用、広葉樹間伐材の利用などが、厳しい状況にあることを知ったそうです。
県産広葉樹をご自身の工房だけで消費するには限界がある、しかし木材を扱う者として里山や林業雇用維持のため何かできることはないか、家具工房が集まれば何かできるかもしれない、そう感じた中川さん。
その後、1件1件家具工房をまわり、協力してくれる工房が増えていき、今回『MORRY GO ROUND』というイベントとして取り組み内容を形にすることができたそうです。
そして「スノービーチ」と「スノービーチプロジェクト」についても教えて下さいました。
「スノービーチ」とは「雪国のブナ」という意味が付けられた新潟県魚沼市にある大白川集落のブナ林の間伐材(森林の込み具合に応じて伐採された木材)を指す言葉です。
大白川集落には広葉樹であるブナ林が広がるそうです。
「スノービーチプロジェクト」は里山集落を大切な存在としています。
山間地域の人々の暮らしや里山を守るためには林業の活性化、山間地域の雇用を生み出す必要があります。
地元資源も有効活用し、間伐材などの森を守る取り組みの過程で得られたブナ材を家具材として流通させ、ビジネスとして成り立たせることで里山と人々の暮らしを維持し、守るまでが可能になるような取り組みをされているのが「スノービーチプロジェクト」の活動です。
元気な森を維持するには膨大な時間や人の手が必要なのだと知りました。
そして林業や里山を維持しよう、守ろうと色んな方向からアプローチされるみなさんから、
たくさんの仲間が集まれば少しづつ良いほうへ変えていけると教わったような気がします。
人の暮らしと里、木や森、山を思う時間を持ち、一人一人が森や木にまつわることを少しづつ知って、関わっていきたいですね。
無印良品 直江津
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