(閉)くらしラボ酒田

【くらしラボ酒田】願いを込めて燃やす小屋

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2022/01/23

皆さん、こんにちは。
くらしラボ酒田の松本です。
今回のおたよりでは、移動販売で周っている大沢地区の山添で、毎年1月6日に行われている「さんど小屋」についてご紹介します。
本来は地元住民だけで行う行事ですが、特別に体験させていただきました。

「さんど小屋」とは火災除け、五穀豊穣、家内安全、無病息災を願い、小屋を建てて燃やし尽くす伝承行事です。
昼間の明るいうちに、藁・茅・竹で三角錐の小屋を建て、日が暮れてから中で焚火をし、最後は小屋を燃やし尽くします。
なんともワイルドな伝承行事でしたよ。



ここから、さんど小屋体験の一日をご覧ください。

①まず、トラクターで藁や茅を川辺まで運びます。
住宅に燃え移るのを防ぐために、集落から少し離れた場所に小屋を建てるそうです。
大沢地区・山添では川辺に小屋を建てていましたが、日向地区・福山では田んぼの真ん中に小屋を建てるそうです。

さんど小屋


 


②近くの山から切り出した竹で骨組みを作ります。

さんど小屋

 


③運んできた藁や茅で壁を作ります。
小屋は1時間半ほどで完成します。

さんど小屋


 


④一度解散し、日が暮れてから小屋の中で焚火を行います。
小屋の中には古い御札を持ち込んで、小屋と一緒に燃やします。
この時、焚火の灰をお餅につけて翌日に食べると無病息災になるそうです。

さんど小屋

 

 

⑤私は欲張って4つのお餅に灰をつけてもらいました。
翌日、七草と一緒に食べると良いそうです。

餅


 

 

⑥小屋の中で談笑していると、焚火が小屋に燃え移ります。
「早く外に出た方がいいぞ」の一声で、皆さん慌ただしく小屋を後にしました。

さんど小屋


 


⑦火が燃え移ってからは、あっという間に燃え上がります。
ごうごうと天に向かって燃え上がる炎の迫力が凄まじく、あんなに大きな炎を見たのは初めてでした。
皆さん、両手をパンパンと合わせて火災除け、五穀豊穣、家内安全、無病息災を願われていました。

さんど小屋




⑧消防署に連絡をして、小屋が崩れある程度燃え尽きたら終了です。

さんど小屋


 

さんど小屋は、今では参加する方が少なく、行事自体を行わない地区も増えているそうです。
今回は、大沢地区の集落支援員の阿部綾人さんにお誘いいただき、よそものの私も伝承行事を体験することができました。
酒田には、まだまだ知らない伝承行事や伝承芸能、伝承工芸など面白いことがたくさん溢れています。
担い手不足でひっそりと姿を消してしまう前に、たくさんの方に体験してもらい、今までとは違った形でも長く受け継がれていかれたらと願うのでした。

 

大沢地区の集落支援員 阿部綾人さんの活動は下記のリンクからご覧いただけます。
合同会社COCOSATO
 


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