千葉 庄一 さん
みやしろ市民ガイドクラブ 会長
宮代で活躍するプレイヤーの方へのインタビュー。
記念すべき第一回は、
みやしろ市民ガイドクラブ会長の千葉庄一さんにお話をうかがいました。
みやしろ市民ガイドクラブは2014年8月に設立、宮代の魅力をたくさんの人に広めています。
会長の千葉さんは自然、建築、歴史など幅広い分野をご勉強され、伝えています。
― 町の中に「おもしろさ」を見つける、みやしろ市民ガイドクラブ設立へ
65歳で現役を引退した千葉さんは宮代で心豊かに過ごす方法を探し始めました。
その時、宮代町を知るために町の全部を歩くことを思いつきます。
町歩きの中で、東武動物公園駅の踏切に東武日光線の一番目に当たる
踏切があることにおもしろさを見つけました。
元々歴史が好きだったこともあり、町を知るために訪れた
宮代町立郷土資料館の素晴らしさを紹介したいと考えるようになりました。
日常のあるものに興味を持ち、おもしろさ発見し集めていく中で、
宮代の歴史の知識を深めていった千葉さんは、歴史案内グループを作ることを思いつきました。
そして、みやしろ市民ガイドクラブ設立へとつながります。
―初体験!宮代「まち歩き」
わたしたちは千葉さんと、地域の野菜など農産物の直売所や豊かな自然のある新しい村で待ち合わせ。
そこで教えていただいたのは、約2万年の歴史が土の深くに眠っているということ。
そして、縄文時代の宮代町の周りは海に囲まれていたということでした。
新しい村はその当時の台地の端に位置し、植物や生物の多様性を残した貴重な自然があります。
また、宮代町には現在41箇所の遺跡が発見・登録されており、最古のものは旧石器時代。
豊富な千葉さんの知識はとどまることを知らず、
わたしたちは新しい村に残る自然と歴史に間近で触れることができ、大興奮!
実際に台地の端にみんなで立ち、歴史の話を聞くだけで、
事実に驚きが加わって臨場感が増し、わたしたちは思わず「おぉ~!」と感嘆の声を漏らします。
知識として情報を得るのではなく、体験となる楽しさがあり、宮代町がどんどん身近になっていきました。
透き通った川のせせらぎに沿って散策をし、濃く深く茂る緑の森ではやわらかな木漏れ日を感じました。
足元を見るとどんぐりや栗の実がたくさん。
日陰で涼んでいる地域猫にも出会いました。いつもこの辺りにいる常連さんだそうです。
―自然や歴史を体感する楽しさ
ただ緑あふれる自然の中でのんびりするだけでも、心と体はとても癒されます。
しかし、今回はそれだけでなく、歴史を感じて自然にふれあう楽しさを体験することができました。
それも千葉さんのガイドがあったからこそだと思います。
本や写真だけではわからない空気感。その場所を訪れ、
人と人が交流することで新たな発見が生まれ、それが生活に彩りをもたらしていきます。
宮代が好きな千葉さんとのお話を通して、わたしたちも宮代をさらに知り、好きになることができました。
―千葉さんの思う宮代町でのこれから
宮代町の案内を通じて様々な人が町の魅力を知ってくれることに生きがいを感じながらも、
ガイドクラブとしてどうやって存続をしていくか、この町で何を伝えていくかを課題だと思っているそうです。
市民ガイドクラブが監修した「ぶらり宮代」を元に案内を続け、
これからは若い世代にこの活動を伝え、
子育てが終わった世代に活動の幅を広げる努力をしていきたい、と今後への思いは広がります。
そして、町の中心・土台となる環境である「プラットホーム」、
町の魅力を発信するプレゼンテーションステーションを作りたい。
宮代町内外の色々な子育て世代に町が持つ自然を体験の場として提案し、
子育てってこんなに面白いんだよ、ということを伝えていきたい。
千葉さんの思いは情熱を帯び、生き生きとした言葉に紡がれていきました。
その一つひとつにわたしたちは大きくうなずいていました。
最後にみんなに行って欲しいところをお聞きしました。
郷土資料館・進修館・新しい村…結構あるね、と笑顔になる千葉さん。
宮代でゆっくりするだけでもいい、安らいで欲しいと話していました。
●スタッフのつぶやき●
千葉さんは野鳥が好きで写真に収めているとのこと。
カメラの中のコレクションを楽しそうに見せてくださいました。
珍しい写真が撮れるのも宮代の自然ならでは。
そして、日常におもしろさを発見できる千葉さんならではの宝物なのだと思いました。