こんにちは。
無印良品 広島アルパークです。
9月6日|土|、7日|日|の2日間、2階OpenMUJIにて、「LIFE CYCLE MARKET」~余白のちから:アップサイクルで守る命と地球~を開催しました。
「LIFE CYCLE MARKET」は、広島の町工場・児玉ゴム商会さんが主催するアップサイクルイベントです。
記念すべき第1回目は、「被爆とアップサイクルの関係」に焦点を当て、被爆後の広島復興を支えたアップサイクル事例をご紹介しながら、持続可能な未来の人間社会、地球環境について考える機会をお届けしました。
みなさんは「アップサイクル」という言葉を聞いたことがありますか?
「アップサイクル」とは、本来は捨てられるはずのものに、デザインやアイデアによって付加価値を与えて再利用すること。廃棄されるものの中から使えるものを取り出し、原料として再利用するリサイクルとは異なり、元の素材をそのまま生かしながら、新しい価値を与えている点が特徴です。
今回のイベントの立案者でもある児玉ゴム商会さんは、創業64年のゴム加工メーカーです。製造工程で発生する大量の端材を、廃棄物として処分するのではなく、素材そのものの個性をいかして、価値のあるものに生まれ変わらせたい。児玉さんのそんな想いから、端材を活用するアップサイクルプロジェクトがスタートしました。
児玉さんがプロジェクトに取り組む中で転機になったのが、歴清社さんとの出会いです。歴清社さんは今年で創業120周年を迎える、広島の箔押し紙メーカーです。歴清社さんで語り継がれている被爆後のエピソードと、児玉さんのアップサイクルへの想いが結びつき、この想いに共感したアップサイクル仲間が集まって、初めての「LIFE CYCLE MARKET」が実現しました。
イベントでは、被爆とアップサイクル事例を紹介するパネル展示、捨てるはずだった端材の展示、端材を活用したアップサイクル製品のマルシェに、ライブペイントやワークショップも開催しました。
ここからは、出店者のみなさんをご紹介します。
児玉ゴム商会さんは、ゴムや突板の端材を活用した雑貨をお持ちいただきました。
https://kodama-gomu.com/
今回は特別に、広島サンダーズの廃ボールを使った限定商品もあり、スタンプラリーにご参加いただいた方へ抽選販売が行われました。
シモヱさんは天然木を薄くスライスした突板などの木材を扱う会社です。この素材は児玉ゴムさんのアップサイクル製品にも使われています。
https://shimoe.info/
今回は、カイハラデニムの糸と突板の端材を使った製品をお持ちいただきました。
Sakuroさんは広島市に今も生きている被爆樹木の剪定枝や千羽鶴再生紙を使った小物をお持ちいただきました。
https://www.sakuro.info/
今回はクスノキの剪定枝からキーホルダーを作るワークショップもありました。
歴清社さんは金銀紙の端材を活用した箔雑貨をお持ちいただきました。
https://rekiseisha.com/
クリエイターさんが一つ一つ手作りしている紙は、とても美しく、1点1点表情が異なります。その素材のストーリーや背景を知ると、ますます愛着がわきますね。
千差さんはToys like interior(インテリアのようなおもちゃ)をコンセプトに、天然木を使ったSukima.の雑貨や玩具をお持ちいただきました。
https://censa.jp/
広島仏壇の職人さんと作った積み木で遊び場を作ってくださり、子どもたちは大喜びでした。
庄原市を拠点に林業に携わっているFOREST WORKERさん。
https://forest-worker.com/
今回は、切り株までたどれるHIBARINGs材を使ってつくられた雑貨をお持ちいただきました。商品につけられたIDから、その樹の出身地や樹齢が分かります。暮らしの中に取り入れると、自然をより身近に感じることができますね。
日替わりのワークショップも実施しました。
1日目は、無印良品の広告バナーやテントの端材を使ったコインケースづくり。
好きな素材を選んで、穴をあけてボタンをつけると、自分だけのコインケースの完成です。小さなお子さんもがんばって作ってくれました。
2日目は、ICHE DESIGN OFFICEのプロダクトデザイナー・勝宮さんを講師に迎え、デザイン体験教室を開催しました。
https://magenta784146.studio.site/
架空のお店「みんなの雑貨店」で雑貨を販売する、という設定で商品開発に挑戦。身近な誰かを思い浮かべながら、ペルソナを設定し、その人が喜びそうなものを考えてつくる「デザイン思考」を体験しました。
素材として使うのは、アクリル樹脂などの端材です。
子どもたちの自由で柔軟な発想から、すてきな雑貨ができあがりました。
会場の入口では、広島出身の絵描き・ひィ仔さんによる、平和とアップサイクルをテーマにした、参加型ライブペイントを実施しました。
Instagram:
https://www.instagram.com/b_hiiichimn/
歴清社さんの紙や児玉ゴムさんの端材を使って、子どもたちと一緒に描いた絵をコラージュしていきます。
2日間かけて、みんなで描いた絵とひィ仔さんの力強いタッチが重なり合い、元気いっぱいの笑顔があふれるアートが完成しました。
捨てられるはずの端材とアップサイクルから始まったLIFE CYCLE MARKET。
被爆とアップサイクルの関係に触れながら、端材そのものを見て、触って、アップサイクルを体験できる、大人も子どもも一緒になって楽しめるつながる市となりました。このイベントをきっかけに、身近なところからアップサイクルの輪が広がっていくと幸いです。
ご出店いただいたみなさん、お立ち寄りいただいたみなさん、ありがとうございました。
無印良品 広島アルパークでは、ふらっと立ち寄って、気軽に参加できるイベントを今後も企画していきます。ぜひイベント情報をチェックしてみてくださいね。
イベント情報はこちらから
https://www.muji.com/jp/ja/shop/detail/046712
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