こんにちは、無印良品ヨシヅヤ笠松です。
本日は、最終回「ジーンズの洗濯、保管方法」についてのおたよりです。
ジーンズを履く人の中には、ジーンズは「洗濯しない」という人がいますが
定期的に洗濯をする方が良いです。
理由は、ジーンズを洗わず履き続けると、他の衣料品と同様、
皮脂汚れやほこりなどが長時間付着することで品質の低下に繋がるからです。
ですので、今回はジーンズの適切な洗濯方法をご紹介します。
ジーンズを洗濯する上で一番注意しないといけないのが、「単独」での
洗濯です。
前回のおたよりでも少し紹介しましたが、
ジーンズの染料であるインディゴには「染まりにくく、色落ちしやすい」という
特徴があります。
さらに、インディゴは特に湿度に弱いため、初めてジーンズを洗濯する際は
ほぼ100%色落ちします。
他の衣類と一緒に洗濯すると色移りの原因にもなるので、単独で洗濯するか
他のジーンズと一緒に洗濯しましょう。
ジーンズを洗濯する際は、ジーンズ専用洗剤を使用すると
色落ちは抑えながらも汚れを取ることができます。
しかし、ジーンズ専用洗剤は持っていない人がほとんどだと思います。
持っていない場合は中性洗剤でも大丈夫です。
ジーンズの色をできるだけ落としたくない場合は、
「ジーンズを裏返し、ネットに入れ、
中性洗剤を使い、ぬるめもしくは水で」洗濯しましょう。
また、洗濯機で脱水する場合は、可能な限り短い時間で脱水を行うことで
色落ちを防ぐことができます。
逆に「ジーンズをどんどん色落ちさせたい」という人は
洗浄力が高い洗剤を使い、高温のお湯で頻繁に洗濯しましょう。
次に乾燥方法ですが、
「ジーンズを裏返し、丸型のハンガーを使い
風通しの良い日陰で干す」のがおすすめです。
「丸型ハンガーで上下逆さで干す」を写真で説明すると
こんな感じです。
ジーンズを筒状に干すことで、より乾燥速度を速めます。
また、ジーンズは腰回り部分の方が裾部分より重いです。
ですので、上下逆さ干すことでジーンズが自重で勝手に伸び、シワが少なくなります。
以上がジーンズの洗濯、乾燥方法です。
少し手間ですが、手間をかける分愛着が増すので1度試してみて下さい。
次に保管方法ですが、
光ができるだけ当たらない所かつ湿気が少ない場所で保管しましょう。
衣類全般に言えることですが、光が長時間あたると変色につながります。
先ほども書きましたが、ジーンズは特に湿気に弱いため、湿度には特に気をつけましょう。
パンツハンガーにハンギングする際は、ジーンズの腰部分についている皮パッチ部分を挟んでしまうと型が残る可能性があるので、できればさけましょう。
(無印良品のデニムパンツには皮パッチはありません。)
パンツハンガーに毎回挟むなんてやってられない。という方は
S字フックを使ってみてはいかがでしょうか。
ベルトループにS字フックをひっかけるだけ。
簡単に収納することができます。
無印良品では、パンツハンガーやS字フックも取扱っていますので、
ご来店いただいた際には、是非デニムパンツと一緒にご覧ください。
・本日のデニム知識
ジーンズのことを「Gパン」と呼ぶことがありますが、
ジーンズは英語で「jeans」と書きます。
ここで、違和感を感じる人はいますでしょうか?
「Gパン」の「G」は何なのかと。
「G」の由来は「Government Issue」(政府支給物資)から来ていると
言われています。
戦後、日本に進駐していたアメリカ軍が履いていたジーンズが東京の「アメ横」で払い下げ品として販売されました。
この払い下げ品が「アメリカ文化」を象徴するものとして、日本の若者の間で流行しました。
このような背景があるため、「政府支給物資のパンツ」→「Gパン」と呼ばれるようになりました。
ジーンズの起源や日本におけるジーンズの歴史などは調べていくと奥深いので気になった方は是非調べてみて下さい。
4週にわたりおたよりを読んで頂きありがとうございました。