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【SCオークワ南紀】じゃばらの産地訪問、北山村へ

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2024/11/29

こんにちは、無印良品スーパーセンターオークワ南紀です。
 この地域では当店食品売り場だけではなく、近隣のスーパーの特設コーナーなどにも並ぶ『じゃばら』。
そのじゃばらを特産品にもつ、和歌山県北山村を訪れました。
 
じゃばら胡椒

北山村といえば、全国唯一の「飛び地の村」として知らない人は少ないのではないでしょうか。そんな北山村でじゃばら製品をつくっている株式会社じゃばらいず北山の森下さんは、「村民みーんな吉野熊野国立公園に住んでいる説、住居率100%だと、全国唯一が増えるんじゃないの!?」と笑顔で語っていました。
 
じゃばら
 
 さっそく、昨年新設された工場を見学させていただきました。大量のじゃばらが機械に運ばれ洗われ皮ごと絞られていく工程に目が丸くなりながらも、私たちは説明してくれる木村さんや、丁寧に作業されている方々の熱意を感じ取りました。
「大切なじゃばらをより良い形でお届けしたい」という願いを込めて、開発・安全の両面を強化し新設されたそうです。
 
工場

私たちは森下さんと前川さんに、工場だけでなく北山村を案内してもらいました。三重県と奈良県に挟まれた、人口約400人、97%を山林が占める小さな村ですが、そこにはおいしい空気と沢山の魅力がありました。
 道中、じゃばらを使ったおいしいメニューがあるカフェがあることや、じゃばらの収穫感謝祭があること、また、夏には筏下りも大人気のスポットであることを教えていただきながら、素朴な疑問が浮かびます。
「じゃばらが花粉症に効くって本当ですか?」
ナリルチンというフラボノイドの一種が、他の柑橘に比べて豊富に含まれているため、花粉症の原因になる「脱顆粒現象」を抑制する機能があるそうで。
75%、花粉症が改善されたというエビデンスがでているそうで、やはり本当のようですね。
 
 次に、じゃばら農園を訪れると沢山のコンテナに囲まれた宇城さんの姿がありました。宇城さんは、この農園の木の剪定を行ったり、機械によってサイズ分けされた実のなかから特級品を見定めたり、農園の管理をされています。
 今年は夏に雨が降らず猛暑が続いたことや、肥大する時期に沢山雨が降ったことにより、例年よりも実が大きくなったり、台風で揺れ、傷がつき皮も薄くなったり、天候による弊害が多く見られたそうです。そんな話を聞きながら農園を歩いていくと、ある1本の木に惹かれ、吸い寄せられていきました。
 
木
 
 その木は倒れていました。しかし、皮がたった1枚繋がっていることにより実を作っているのです。
第一世代といわれる約50歳の木。
じゃばらにはほとんど種がないため、1本ずつ接ぎ木して育てられています。
 
葉

この葉っぱの形にも注目ですね、じつは葉も美味しいんです。香りもよく、葉も何かに使えるのではないかと私たちの想像力が掻き立てられます。
宇城さんのご厚意で、その木から実を採らせていただきました。北山村の方たちの優しさ、工場の方々の熱意や農園の方の願い、そしてこの木のストーリーを知った私たちが手にしたこのじゃばらの実はとても重く感じられました。
「枯れる寸前、子孫を残そうと実を沢山つけようとする。」
そう教えてくれた宇城さんたちが1本1本丁寧に育てているからこそ、この実が生るのです。
 
じゃばら

「邪を払う」という意味合いをもち、北山村では昔から縁起物として重宝されてきたじゃばら。
作物を育てるところからラベルを貼って商品にするところまで、全てこの村の方々の熱い想いによって全国、海外へと届けられています。
 

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