無理なく、「自然」に、循環を。

資源循環の拠点となるイオンモール橿原店の様子
飲料用PETボトルの再生素材を使用した化粧水ボトル
ReMUJIによりリサイクルされた衣服
リサイクルのため分解された衣服
再生紙を活用し、アップサイクル品を取り入れて素材の循環・再生を体現したコンセプトルーム「Re PAPER ROOM」
手作業で分解される無印良品のプラスチック収納

無印良品は、提供する商品やサービスや活動を通じて、資源循環型・自然共生型・持続可能な社会の実現を目指しています。自然とのより良い関係を目指し、地球資源の循環および廃棄物削減に向けて行っているさまざまな取り組みとその実績をご紹介します。

無理なく、「自然」に、循環を。

#01新たに息吹を加え、次の人へつなげていく

#01新たに息吹を加え、次の人へ
つなげていく

無印良品では、お客さまに長年愛用していただいた服を回収し、リサイクルする取り組みを2010年からスタートしています。日本は古くから染め直したり、布を組み合わせたり、刺し子をして補強をしたりしながら最後まで布を大切に扱っていました。私達はその先人の知恵を生かし、服を日本で染め直し、新たな息吹を加え、服を大事に着るということを提案しています。

回収の様子
回収
染料の調合の様子
染料の調合
染めの様子
染め
乾燥の様子
乾燥
検品・タグ付けの様子
検品・タグ付け
販売の様子
販売

無印良品の衣料品全般(下着・靴下・靴・バッグを除く)の回収を行っています。

2025年の取り組み

陳列されているリユースした衣服
衣服回収の様子
回収した衣服を解体し、つなぎ合わせた商品
ReMUJIによりリサイクルされた衣服
回収した服で作られた小物商品

不要になった無印良品の衣服の回収量を増やし、新たな資源とするために、2023年より小型店を除くほぼすべての店舗に衣料品の回収ボックスを設置してきました。また、良品計画本社内にも回収ボックスを設置し、社員も衣服のリサイクル活動に取り組んできました。多くのお客さまの回収協力により、現在では、藍色や黒色に染色する「染めなおした服」、洗浄して再度商品化する「洗いなおした服」、複数の服を繋ぎ合わせて新しく生まれ変わらせる「つながる服」などを展開し、衣服リユース品の取り扱い店舗数は43店舗(25年8月末時点)に拡大しています。

年間実績(2025年8月期)

繊維製品の年間回収量

t

衣服リユース品の年間販売数

衣服リユースについてもっとみる

#02化粧水ボトルが黄色い理由

#02化粧水ボトルが
黄色い理由

敏感肌用シリーズ 商品画像

天然由来成分100%(*天然成分を化学的に反応させた成分を含む)にこだわった低刺激性のスキンケア「敏感肌用シリーズ」のボトルは、うっすらと黄味がかった色をしています。これは再生プラスチックを使用している証。回収された使用済みPETボトルを選別・粉砕・洗浄して表面の汚れや異物を取り除き、高温で処理するメカニカルリサイクルを行うと、その影響でボトルが黄色くなるのです。安全性には問題ありません。

無印良品では、2020年7月に使用済みのPET素材のボトルの回収を始めました。使い終わった化粧水や乳液のボトル、「自分で詰める水のボトル」の買い替えの際など、空のボトルを店頭で回収しリサイクルすることで、プラスチックごみを削減し、石油由来原料の有効活用につなげています。
2023年9月よりリニューアルを進めてきたスキンケアシリーズのボトルは、飲料用PETボトルの再生素材を100%使用しています。現時点では市場に流通している再生素材を使用していますが、今後は無印良品の店舗で回収したPETボトルを再資源化し、化粧水ボトルに循環させていけるよう、取り組みを進めています。これにより、プラスチックごみを削減し、石油由来原料の有効活用につなげていきます。

2025年の取り組み

年間実績(2025年8月期)

プラスチックボトルの
年間回収量

t

リサイクルについてもっとみる

#03新しく生まれ変わる

#03新しく
生まれ変わる

手作業で分解される無印良品のプラスチック収納

2023年2月よりスタートした、不要になった無印良品のプラスチック収納の回収。
自治体で処分するコストが省けることも相まって、多くの方々にご支持いただいています。回収品は、過度の汚れや塗装がないか検品したのち、口枠やキャスターなど材質が異なる部品を手作業で分解します。日焼けや黒ずみなど経年劣化による変色を落としながら細かく粉砕して原料に戻し、新品のプラスチックと同様に射出成型機に入れることで、無印良品の新たなプラスチック収納に生まれ変わるのです。

取り組み開始から約3年。現在はお客さまから回収した品と流通段階における返送品を合わせて、1ヶ月に約10tのペースで回収が進んでいます。原料に戻すだけではなく、基準をクリアしたものに関しては、検品しクリーニングしたのち、一部店舗にて「中古品」として再販しています。また、化石燃料由来のバージンプラスチックの使用量を減らすため、リサイクル素材を活用した商品ラインナップの拡大を進めています。そのためにも、今後は全国で年間1,000tの回収を目指します。

2025年の取り組み

年間実績(2025年8月期)

プラスチック収納の
年間リサイクル量

t

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#04紙の可能性を探る

#04紙の可能性を探る

再生紙を活用し、アップサイクル品を取り入れて素材の循環・再生を体現したコンセプトルーム「Re PAPER ROOM」

日本初となる無印良品のホテル「MUJI HOTEL GINZA」の一室に、2024年11月、再生紙を活用し、アップサイクル品を取り入れて素材の循環・再生を体現したエキシビションルーム「Re PAPER ROOM」がオープンしました。
私たちの身近にある「紙」という素材のリサイクル性、耐久性、軽さに着目し、ノートの端材を100%使用して作成した壁面ボードや、強化ダンボールのみを使用して作られたベンチなどを部屋に取り入れています。

また、宿泊者限定のアメニティとして、銀座米卸問屋の捨てられるはずだった米袋でつくったオリジナルバッグを用意したほか、インテリアには、銀座老舗呉服店の着物の端材でつくったラグや、ジュエリーショップのアクリル什器で作ったライトが室内に彩りを添えています。本来の役目を終えた備品や商品化する際に出る端材や廃棄されるはずだったパッケージなど、銀座にある事業所様との共同でアップサイクルに取り組んでいます。

ギャラリー

Re PAPER ROOMにある段ボールベンチ
Re PAPER ROOMご宿泊者限定アメニティの米袋でつくったバッグ
Re PAPER ROOMにある紙と木のミニテーブル
Re PAPER ROOMにあるジュエリーショップのアクリル什器でつくったライト
Re PAPER ROOMにある段ボール箱のアート「FLAT WORKS/BOX」
Re PAPER ROOMの壁面 ノートの端材でつくった紙再生ボード
Re PAPER ROOMの内装
Re PAPER ROOMの内装
Re PAPER ROOMの詳細をみる

#05これから、循環の旅に出る

#05これから、
循環の旅に出る

リサイクルのため分解された衣服

衣服を再び原料や繊維にするリサイクルの割合は、世界全体でも年間でつくられる衣服の1%にも満たないといわれています。
なぜなら、一般的な衣服は、さまざまな異なる素材を組み合わせてつくられており、それらを繊維へリサイクルするためには素材別に分解や分類をする必要があるからです。リサイクルが簡単に進まない理由の一つとして、これらの作業にかかる手間や技術的な課題があげられます。
いっぽう「素材に還るフリース」シリーズは、身生地をはじめ、ボタンなどの付属品や縫製糸まで、すべてのパーツが「PET(ポリエチレンテレフタレート)」という一種類の素材でつくられています。これにより、リサイクルに際しての課題である素材別の分解や分類の工程がなくなり、再資源化しやすくなりました。

単一素材でできたフリースの良さが活きるのは、お客さまに永くご愛用いただいたずっと先の未来。
そのときのことを考え、今、資源循環しやすいものづくりに取り組んでいます。

  • * 参考: NEDO「繊維製品の資源循環システムの構築に向けた技術開発について」

2025年の取り組み

2024年の5商品に引き続き、「素材に還るフリース」シリーズから紳士・婦人・こども合計10アイテムを発売しました。

「素材に還るフリース」シリーズ発売

#06これからも、みなさまとともに

#06これからも、
みなさまとともに

MUJI GOOD PROGRAMのイラスト

少しずつ拡大してきた、お客さまから不要になった商品を店舗で回収する取り組み。
一部の対象商品をお持ちいただいたお客さまには、無印良品の会員プログラム「MUJI GOOD PROGRAM」のポイントを付与しています。「MUJI GOOD PROGRAM」のポイントは、1ポイント1円として、無印良品でのお買い物につかえるだけでなく、さまざまな社会活動への寄付にもご利用いただけます。
リサイクルを実現するためには、回収量が必要です。2024年8月期からは、より多くのお客さまに資源回収の活動に参加いただくために、対象商品を持ち込んだ際に付与されるポイント数が通常より多くなる、期間限定のキャンペーン「ReMUJI WEEK」を定期的に開催しています。多くのお客さまにご協力いただき、回収量は順調に伸びています。

みなさまとともに取り組んできた、持続可能な社会の実現に向けての取り組み。
日々の生活でどうしても出てしまうごみの一部も、新たな資源として活用することができます。
この取り組みが日常の暮らしのなかに自然と溶け込んで循環していくよう、無印良品もともに考えていきます。

2025年の取り組み

年間実績(2025年8月期)

店舗での繊維製品・
プラスチック製品の
年間回収件数

資源循環の拠点 
イオンモール橿原

古家具販売のイメージ写真
古本販売のイメージ写真
ワケあり品のイメージ写真
店舗に設置された資源回収ボックス
リユース品の売り場イメージ

2025年3月1日にオープンした無印良品 イオンモール橿原では、「自然・循環・文化」をテーマに、「地域の人々のすこやかな集いの場を目指す」コミュニティセンターです。まだ価値のあるものを捨てたり手放したりするのはもったいないという思いから、店舗限定で衣服だけでなく、家具や食器なども回収し、リユース販売をしています。
店内併設のリペア工房では、元家具職人や工務店出身者など、約10人のスタッフと、日本や世界の古家具を修理・メンテナンスし販売しています。古家具の買い付けによる古木材の再利用量は2025年8月期で14tでした。古木材を廃棄することなく再活用することで、資源循環を進めています。

さまざまな無印良品の取り組み

さまざまな
無印良品の取り組み

ワケありの商品を販売いたします。
ワケありの商品を販売いたします。
「もったいない」という想いから、傷・汚れによる戻り品でも、まだ十分使える商品をお買い得な価格で販売する取り組みです。消耗したパーツは一部交換しています。
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良品計画のサステナビリティ

良品計画のサステナビリティ

人と自然とモノの、望ましい関係を目指して
人と自然とモノの、望ましい関係を目指して
良品計画は、1980年に「無印良品」が誕生して以来ずっと、社会や環境に配慮したものづくりを続けています。
企業としての取り組みについては、良品計画のコーポレートサイトでも詳しくご紹介しています。
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