
生産者の技が実を結ぶ「ぶどう」
8〜10月頃に旬を迎える「ぶどう」。洗って粒のまま食べられる食べやすさや、甘みと酸味を併せ持つ味わい、つるんとした食感にジューシーな果汁など、たくさんの魅力があります。一口にぶどうといっても、色味や粒の大きさ、味わいなどはさまざま。また、ぶどうは栽培が難しく、日々の変化に注意しながら対応する技術が必要な作物といいます。そんなぶどうを丹精込めてつくる3生産者をご紹介します。
小布施屋
最適な気候と土壌が育む
小布施町のぶどう
「クイーンルージュ®」

小布施町はぶどうの栽培に適した昼夜の気温差や日照量、水はけの良い豊かな土壌。農家さんの栽培技術はトップクラスです。
そんな小布施町の美味しい果物に惹かれ、農業の世界に飛び込み、ぶどう専業農家になった天野さん。元々は東京で芸人を志していましたが、田舎での暮らしに憧れ、農業体験を機に就農を決意。町内のぶどう名人の元で研修を経て、ぶどう専門農家になりました。
2021年デビューした新品種の赤ぶどうクイーンルージュ®やシャインマスカットを中心に栽培しており、状況に応じて栽培方法を変えるなど丁寧な管理・栽培を行っています。名人直伝の技術を受け継ぎ、手塩にかけて育てています。
展伸園
信州須坂の“進取”の精神を
ぶどうの果実に込めて

長野県須坂市にある「展伸園」の丸山さん親子。長野県果樹試験場のお膝元で、先進技術をいち早く取り入れ、おいしい果物づくりに日々邁進しています。良いものを取り入れ技術を磨くことに長けてきた“進取”の気質を持ち、ブラックビートやクイーンルージュ®などの新しい品種にも積極的に挑戦。「信州の澄んだ空気とおいしい水の力を借りて育てた果実一つひとつの“旬の一瞬”をお届けして、笑顔の記憶を増やしたい」と話します。
一滴農園
いのちを大切に、
人にも生き物にも環境にも優しい農業を

岡山県赤磐市で、必要最低限の農薬使用でぶどうを栽培する「一滴農園」の岸本和也さん。「僕は田舎育ちなので、自然に育ててもらったんです。そんな自然に対して恩返しをしたい、負荷をかけたくない」という想いで、さまざまな生き物と共存する畑で、できるだけ自然のままにぶどうを栽培しています。生産の難しさから昨今、生産者が少なくなっているマスカット・オブ・アレキサンドリアをはじめ、ぶどう本来の香りになるよう、人の都合ではなくぶどうのタイミングに合わせたぶどうづくりに取り組んでいます。
とっておきの旬を贈る、
ぶどうのギフト
ぶどうは四方八方につるを伸ばし、他のものに巻きついて成長することから“他者を取り込み一緒に実を結ぶ”とされ、「成功の象徴」といわれています。また、たくさんの実をつけることから「子孫繁栄」や「子宝に恵まれる」といった意味合いもあるそう。そんな縁起物であるぶどうは、お祝いシーンのプレゼントにおすすめです。さらに、「思いやり・信頼・陶酔・好意」などの花言葉を持つぶどうは大切な人へのギフトにもぴったり。ぜひ、相手を思う気持ちを添えて、諸国良品のぶどうを贈ってみてはいかがでしょうか。