
農家に教わる、
さつまいもレシピ
秋の代表的味覚のひとつである「さつまいも」。
ふかし芋や焼き芋はもちろん、さつまいもご飯、天ぷら、大学芋にスイートポテトなど、幅広く使い道のある食材です。
今回は埼玉県の「むさし野自然農場」さんに、さつまいも調理のコツを教えてもらいました。
さつまいもならではの素朴な甘さと味わいを、ぜひお楽しみください。
むさし野自然農場さんに教わる
「焼き芋」のコツとアレンジレシピ

さつまいもにもさまざまな品種があり、食感の違いから大きく「ほくほく系」と「ねっとり系」に分けられます。ほくほく系のさつまいもは水分が少なく、加熱しても煮崩れしにくいのが特徴。また、油との相性も良いため、天ぷらやお芋チップスなどにもおすすめです。
一方、ねっとり系のさつまいもは水分を多く含み、加熱すると粘りのあるなめらかな食感になります。糖度が高い品種も多いので、その性質からスイートポテトや干し芋などにも向いています。
1751年頃からさつまいもの栽培を行い、さつまいも料理を提供するカフェも運営する、埼玉県の「むさし野自然農場」10代目・武田さんに、さつまいも調理のコツを教えてもらいました。
おいしい「焼き芋」は、
ふかしてから焼く
“二段階方式”で。

さつまいもの品種特性がダイレクトに味わえる「焼き芋」。
家庭でおいしい焼き芋をつくるコツは、武田さん曰く、「ふかして(蒸して)」「焼く」の二段階方式だそう。
まず、さつまいもをふかすことで、さつまいものでんぷんに水分と熱が加わり「糊化(こか)」という粘りけのある状態になります。その後、糊化して働きやすくなったでんぷんが分解され、糖化が進んで甘みが増すといいます。
続いて、焼くことで余計な水分が飛び、焼き芋ならではの香ばしさが加わります。
ふかす+焼くの二段階方式でじっくり火を通すことで、甘みが凝縮されたおいしい焼き芋が完成するのです。
できあがった焼き芋は、冷凍しておけば、そのまま調理にも使えてとても便利。冷ましてからラップに包んで保存袋に入れて、冷凍しておきましょう。
焼き芋のアレンジレシピ
「焼き芋と鶏肉の
ローズマリー焼き」

アルミホイルに、ひと口サイズに切った焼き芋と鶏もも肉を入れ、オリーブオイルと塩をかけ、ローズマリーをのせてオーブンで焼けば、あっという間に一品おかずの完成です。
冷凍しておいた焼き芋を使うことで、調理時間も短縮できます。
焼き芋のアレンジレシピ
「しっとり大学芋」

焼き芋を乱切りにし、油で揚げます。フライパンに砂糖・醤油・ハチミツ・水を入れて煮立たせ、揚げたお芋に絡め、ゴマを振ったらできあがり。
焼き芋を使うことで、揚げ時間も短く、少量の油で揚げることができます。外はカリッ、中はしっとりの新食感大学芋の完成です。
なお、ねっとり系で甘みの強いさつまいもの場合は、蜜を絡めずに素揚げのままでも十分おいしくいただけます。
「むさし野自然農場」
のさつまいも
さつまいもと
合わせて食べたい
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さつまいもは「準完全食」と呼ばれるほど、栄養バランスに優れた食材です。さらに常温保存が可能なところも魅力。
品種による味わいの違いも楽しめるため、お好みの品種や食べ方を見つけて、秋の食卓を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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