堀内果実園のある五條市西吉野町では、大正末期頃から柿の植え付けが開始され、耕地を果樹畑に転換したそう。昭和49年には全国一の柿の産地を目指して、国のパイロット事業がスタート。それまで開墾が困難とされていた山や急峻地も開発され、一大果樹産地が誕生したといいます。
そんな堀内果実園では現代表の祖父の代から、梅の栽培を本格的に始めました。梅栽培の難しいところは、その年によって収穫量が大きく変わってしまうこと。梅の花が咲く頃の気象変動によって受粉が安定しないため、年次変動が激しいと言われています。
受粉を助ける為、開花時には園地にミツバチを放し、受粉作業を手伝ってもらっています。私たち人間の力以上の自然の力を日々感じながらの農作業。だからこそ収穫期を迎える時期は、可愛くて仕方ありません。
今年は現状、例年通りの実ぶり感、収穫量が見込めそうです。仕上がりが楽しみになる“梅しごと”。ぜひ自分好みの味を作ってみてください。