江戸初期、加賀藩の命により、奥能登は塩づくりの基地に指定され、大量の良質な塩を産出しておりました。今も500年前と同じ「揚げ浜式製法」やすだれや竹枝に海水を散布する「流下式製法」で生産されています。
珠洲の天然塩の原材料は日本海の海水です。能登半島は千島寒流と対馬暖流とが交錯しており、ミネラルを多く含んでいます。珠洲の塩は、おにぎり、漬物などの味付けにはもちろん、料理の仕上げに適しております。
仕上げ炊き工程です。荒炊きの後、20%以上のかん水を「ろ過器」にかけ海水中の不純物を取り除き綺麗になったかん水をゆっくり炊きつめていきます。まだこの液体が残っている状態で釜揚げをしていきます。
この液体は、ニガリと呼ばれるお豆腐の凝固材として使われるものです。海水の成分の中で塩になれない成分がこのニガリとなって残りますが、ニガリ液がなくなるまで煮詰めるとお塩はかえって美味しくなくなるのです。
流下式塩田法により海水を濃縮し炊きあげて仕上げた海水100%の純粋な塩です。 窯の上層を最初に取り上げたものを一番釜といいます。
甘味がありサッパリとした味でオニギリ、天ぷら、焼き物などにお奨めです。