「どこにも適地適作っていうのがあって、それがここ須坂市の場合、ぶどうやりんごってことなんです」そう教えてくれたのは、宮尾農園の2代目、宮尾勝則さんです。果樹農家の長男として生まれ、就職先はなんと農薬関係のコンサルタントでした。
「農薬は知識がないとやみくもに使ってしまう。人が風邪ひいたとき、咳は出てないのに咳止め入りの総合風邪薬を飲んでるようなもんです。農薬の知識さえあれば、必要最小限に抑えることができる」そう考えて、前職で農薬指導管理士の資格を取得。自身が家業を手伝うようになってから、農薬の使用回数は3割削減、散布量も4割も減らすことに成功しました。
研究熱心な宮尾さんは当然、肥料にもこだわっています。菜種カスや蟹がら、牡蠣粉、魚カスや海藻粉など、自然由来の有機肥料のみを使用。安心・安全な栽培にこだわっています。
手掛ける品目は、ぶどうは「ナガノパープル」に「巨峰」「シャインマスカット」、リンゴは「秋映」に「シナノゴールド」「シナノスイート」といった信州らしいラインナップが目立ちます。また「ワッサー」という、須坂市生まれの桃とネクタリンが自然交配した珍しい果実にも着手。果実がしっかりとしていて、カロチンや鉄分が多く、健康に良いのでこちらも是非、お試し頂きたい逸品です。(毎年7~8月頃)
鮮度を追求し、園主自らが「朝採り出荷」するのも宮尾農園流。フルーツ王国・信州を代表する様々な果実をご賞味ください。