福島県の最北部・宮城県との県境に位置する国見町。
「盆地特有の寒暖差」「肥沃な土壌」「十分な日照時間」といった気候条件から桃・柿・米といった農産物の栽培が盛んな、「農業の町」です。
国見町の桃の生産量は、町村クラスで全国1位を誇ります。
7月〜10月上旬まで、途切れることなく様々な品種の桃を栽培できることも大きな特徴です。食感・甘さ・風味など、少しずつ変化する桃の味わいを存分に楽しむことができます。
「紅国見」
陽と人がお届けする「紅国見」は、この品種を開発した国見町の佐藤昭文さんが栽培する“本家本元”の紅国見です。一玉200g〜250gと小ぶりな桃ですが、可愛らしい姿にぎゅっと詰まった甘さは魅力的な味わい。生産量も多くなく、希少性の高い桃です。
紅国見の味を伝え続けたいと言う思いから、佐藤家では色づきが良くなるように一つ一つの桃に袋をかけ、手間暇を惜しまずに大切に育てています。10年以上かけて品種開発をしたお父様、その息子である昭文さんが、親子2代で紅国見の味を守っています。
「桃源のめぐみ」
今年度、農林水産省実施の環境負荷低減「見える化」で星3つを取得した、「桃源のめぐみ」を栽培しているのは渋谷憲通さん。生産者の渋谷さんは、真面目でマメなお人柄。桃づくりへの努力は惜しみません。世間では良しとされる栽培方法も鵜呑みにせず、納得するまで勉強をしています。
渋谷さんは一般的な栽培ではよく使われがちな除草剤や化学肥料は栽培期間中、一切使わず、土の中の微生物の働きを最大化させています。手作業での草刈り、酸素計・水分計を使った計測を行い、土の状態を徹底管理。ここまでの土づくりを行なっている農家さんは多くなく、「桃源のめぐみ」は「安全でおいしい桃を食べて欲しい」という渋谷さんの長年の努力の賜物です。