東京都八王子市、由木地区。多摩ニュータウンのど真ん中に位置するこの場所には、都市開発から免れたのどかな田園風景が広がっています。かつては酪農で栄えたこのエリア。アンドファームユギの拠点も、牧場としての歴史が刻まれてきた土地でした。
そんな土地を託され、東京発の新鮮野菜や東京産のはちみつを仕掛けるのは20~30代の若きファーマーたち。彼らは野菜を一番美味しく食べてもらうために、「農薬や化学肥料は使わずに」「旬の野菜を旬の時期に」「食卓に届くまでをできるだけ短く」といった、当たり前のようで実践するのは難しいことを、日々積み重ねていっています。
そんな丹精込めて育てた野菜やハチミツを、老若男女問わずもっと手軽に採り入れてもらうことはできないか。そう考えた彼らは、地元の老舗ジェラートショップとコラボレーション。「ダ ルチアーノ」という日本におけるジェラートショップのパイオニア的存在で、イタリアから製造機を仕入れ、レシピも含めて新しくオープンするショップをサポートするなど、日本にジェラート文化を広める活動の一助を担ってきたようなショップです。
余計なものは足さずに、徹底した安全管理のもとつくられる「ダ ルチアーノ」のジェラートに今回、生まれ変わったのは3種類。色鮮やかな橙色は、栄養価も高いかぼちゃの「コリンキー」、うっすら紫色は、アントシアニンを含むじゃがいもの「シャドークイーン」、やわらかい乳白色は、アカシアやサクラ、柑橘系の花々から集められた「ハチミツ」。どれも素材の風味を感じられる、やさしい味わいです。
牛乳や卵、砂糖といった原料からつくられるジェラートには、体を作るのに必要な「たんぱく質」や脳に必要な「糖分」に加えて、野菜など素材に含まれる栄養素が含まれるので、流動食しか食べられない方から注文が入ることもあるそうです。お野菜嫌いの子どもからも美味しいと評判の東京発の新鮮野菜を使ったジェラート。是非一度ご賞味ください。