私がMUJIを着る理由
「気負わず着られる服が、結局いちばん頼れる」阿部ケンヤ(写真家)

2026/04/21
(取材・浦本真梨子 撮影・日野敦友)
阿部ケンヤ
あべ・けんや フォトグラファー。大学卒業後、渡米。異なる文化や視点を取り込みながら表現の幅を広げる。帰国後は木寺紀雄に師事。2014年、独立。雑誌や広告を中心に、建築やファッション、ポートレートなど幅広い領域で活動。
フォトグラファーの仕事を支える、MUJI Laboの機能性とデザイン

「無印良品では、もともと生活用品を買うことが多かったんです」と話すフォトグラファーの阿部ケンヤさん。服に目を向けるようになったのは、MUJI Laboとの出会いがきっかけだった。
「7〜8年ほど前、たまたま無印良品の店内を見ていたときに、普段自分が着ている服のテイストとすごくしっくりきて。身幅にゆとりのあるデザインや、身体のラインを拾いにくいシルエット、ベーシックなカラー展開に惹かれました。そこから、シーズンが変わるくらいの間隔でチェックするようになったんです」

服選びの基準は、仕事で着られること。
「撮影のときは地面に膝をつくことも多いので、汚れを気にせず動ける服がいい。MUJI Laboのアイテムはその点ですごく優秀なんです。動きを邪魔しないし、気を遣わずに着られるから」
今回着用しているリネンリヨセルのイージーパンツも、そんないつもの目線で選ばれた一本だ。
「風通しがよくて、真夏のロケでも快適に過ごせそうですよね。リネン素材はシワになりやすい印象があってこれまで避けていましたが、これはリヨセルが入っているから、ほどよく落ち感があって穿きやすいです」

ボトムスに合わせたのは、和紙混素材のブラックニット。派手な色を避けるのも、仕事柄ならではの理由がある。
「撮影現場では色被りを防ぎたいので、基本的には白や黒を選ぶことが多いんです。MUJI Laboはベーシックカラーが揃っているから、迷わず選べるのがいいですね」
「頑張りすぎていないけれど、ラフすぎない。その塩梅がちょうどいい」

新作のコットンワークシャツも阿部さんのお気に入りの一着。
「シルエットや色味のバランスが絶妙。ダブルで配された大きめのポケットなど、シンプルな中にほんの少しの“味”がある。まさにMUJI Laboらしいデザインだと思います。全身を無印でまとめることはあまりなくて、トップスかボトムス、どちらかに一点取り入れるくらいの距離感がいちばんしっくりくる。個性が強すぎないから、ほかのブランドと合わせても自然とまとまるんです」
MUJI Laboをきっかけに、ここ数年は無印良品の通常ラインの服も愛用するようになった。
とくに夏場に欠かせないのが、「風を通す」シリーズのTシャツ(5月中旬から順次発売予定)。生地に開いた微細な通気孔のおかげで、湿気の多い季節でも蒸れにくく、軽量でドライな肌触りが好評のアイテムだ。
「とにかく涼しくて、洗ってもすぐ乾くのが助かります。Tシャツは、ものによってはチープに見えたり、だらしなく見えたりすることもあるけど、無印のTシャツはそうならない。色違いで何枚かまとめて買っています。集合時間が早い日とか服選びに時間をかけられない時ほど、無印の服を手に取ることが多いですね。難しく考えなくてもコーディネートが成立する。そこが頼もしいです」


阿部さんにとって、ファッションはまず“周囲への礼儀”であり、そのあとに“自分にとっての快適さや心地”だという。
「家ではラフな格好でもいいけれど、人に会う場面では、相手に不快感を与えない清潔感を大切にしたい。ホテルでの撮影や、公的な立場の方を撮る仕事もあるので、そういうときは襟付きのシャツを選びます。これなら失礼にはあたらないという安心感があるんです。頑張りすぎていないけれど、ラフすぎない。その塩梅が、仕事着としてちょうどいいんですよね」
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