宮崎県日南市の玄関口である「日南駅」の駅舎が3月31日にリニューアルされ、地域の人が集える場に生まれ変わりました。当社は、日南市や地元企業・団体などと連携し、駅改修に関わる企画立案や地域住民へのヒアリング・ワークショップの実施などの面から協力しています。
駅舎の改修にあたっては、駅舎の利活用方法や空間デザインなどについて意見を集約するため、2019年10月から2020年2月までに、メインターゲット層となりうる高校生を中心とした市民ワークショップの開催や、高校生や小学生を対象としたアンケート調査などを実施してきました。これらを通して集約した意見を参考に、新しい駅舎では、今までの待合室に加え、地域住民の方々が自由に利用できるコミュニティスペースを整備しています。
コミュニティスペース内には、学生より要望の多かった自由に使用できる学習スペースを設置し、電車の待ち時間を有効活用できる空間としました。合わせて、子育て世代の意見も反映し、小さな子ども連れでも訪れやすいよう、小上がりの和室を整備しています。また、外装や窓枠の一部、家具などには、地元特産である飫肥杉(おびすぎ)を使用し、ぬくもりのある場となっています。
今後日南駅は、駅としての機能だけでなく、地域活動などで駅舎を活用していくことで、地域活性化の拠点となることを目指します。当社はこれからも、「駅」や「公園」といった公共のデザインを通じて地域の役に立ち、感じ良いくらし・感じ良い社会を実現してまいります。