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信州須坂の「進取」の精神を果実に込めて。長野県・展伸園

2025/10/14
展伸園の名前の由来は、「展(ひらく)」「伸(のびる)」という思いを込めたことから。長野県果樹試験場のお膝元で、先進技術をいち早く取り入れ、おいしい果物づくりに邁進しています。

展伸園の丸山さんがつくるのは、ぶどう5品種とりんご4品種。少ない品種ですが、それぞれはとても個性的です。しかし、かつては展伸園でも定番品種を中心に育て、小売店に商品をおさめていました。
小売店からは「何グラムから何グラムの間のものを何個」というような、規格が指定された注文が入ります。管理しながら育てているとはいえ、農作物は自然相手のもの。規格ぴったりのものだけをつくることはできません。
注文が多くなるにつれて注文数や要望が高くなっていく中で、なんとか納品していましたが、「このままでは自信を持って売れない」と感じ、方向転換をします。

そこからは、少しめずらしい品種を積極的に取り入れながら、品種は絞っていくことで品質を高めていき、規格サイズにとらわれずに、自分たちが本当に良いと思ったものを良い状態で出すことにこだわるようになりました。
例えば、育てている農家が少ない希少品種の「なかののきらめき」は、見た目は黄色のりんごですが、カットするとピンクの果肉が現れ、思わず、「わぁっ」と声が出る美しさ。果肉は少しやわらかめで、甘みと酸味の調和がとれたすっきりとした味わいです。

展伸園では、農場の一角で常に新しい品種を試作しています。
味や食感、須坂の気候や環境にあうかを何年もかけて見極め、選ばれた品種が定期的に入れ替わりながら育てられているそう。味や食感の良いものを選抜し、育て上げ品質の良い看板商品に育てていく様子は、まるで選手を育てる監督のようです。
展伸園のある須坂市は日本有数の少雨地帯。かつ、水はけの良い扇状地で、昼夜の寒暖差が大きく日照量が多いため、おいしい果実を育てるにはうってつけの気候です。
しかし、近年さまざまな気象災害に見舞われています。特に2025年は、ニュースでも大きく取り上げられた突風や雹(ひょう)などの甚大な被害がありました。

展伸園でも雹被害に見舞われ、多くのりんごに傷がついてしまいました。雹被害にあうと、くぼみやカサブタのような傷がついてしまいますが、味は変わらずおいしいりんごです。
傷ついても力強く育ったりんごを、無駄なくおいしく食べてもらえるよう、2025年11月頃に諸国良品で販売予定。通常販売のりんごと合わせて、おいしく食べていただければと思います。
展伸園の丸山さんが手間ひまと愛情をたっぷりかけて育てたりんごを、ぜひ味わってみてください。
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