ごはん、フードボウル、クッション……猫のアイテム、実際に使ってみたら

猫  ペット用品

おたより/レビュー

2025/02/22

昨年末、発売された無印良品の猫のアイテム。2匹の愛猫と暮らすライターのKさんに商品を試してもらい、体験レポートを書いてもらいました。果たしてその結果は。

(写真・文 ライターK)

 

 わたし(ライターK)は2匹の猫と暮らしている。シロキジのギュウとキジトラのトラ。近所の猫好きおばあさんの家からのもらい子で、2008年の大晦日に生まれた姉妹猫。16歳である。16歳といえば高校1年生、JKと呼ばれる年だが、人間の年齢に換算すると80歳。昔のように飛んだり跳ねたり走り回ったりせず、ジッと寝ている時間が多くなったが、健康状態はすこぶる良好。こんな顔をしているのでおばあちゃんだってことをすぐに忘れてしまうのだが。

 
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左がギュウ、右がトラ

 

これだけ長く一緒にいるのだから彼女たちの趣味嗜好や考えていることがわかるようになったかといえば、そうでもない。いまいちハズすことが多い。こと「食」に関してはいまだによくわからない。猫飼いなら深くうなづいてくれると思う。

カラになったフードボウルの前に佇むギュウが「なーん」と鳴く。ごめん、忘れてた、とごはんを出す。ボウルがカリカリで満たされるのを確認すると、サッと踵を返しどこかへ行ってしまう。
トラが座っているわたしの背中を「あーん」と叩く。どうしたの? と立ち上がると、しっぽをピンと立て「そうそう、こっちこっち」と振り返りながらわたしを先導、そのままキッチンへ誘う。フードボウルの前だ。「さっき出したカリカリ、まだ入ってるのに。違うの?」。食感の違うウェットフードを別のボウルに盛る。「うーん」と言いながら、チョロリとなめて立ち去る。

なんなんだよ、君たち!

そんな猫様の下僕たるわたしにとって、無印良品の「猫のおやつ」は無敵だ。何を食べたいのかわからないとき、これさえ献上すれば納得してくれるのだ。棚の上の写真立てをひっくり返したり、目覚まし時計を落としたり、積み上がった本の山を崩したりしなくなる。

 
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小腹が空くとうるさくなる我が家の猫。最近は「猫のおやつ」を本当に食べたそうなのが伝わってくる。そう、猫は忖度しないのだ


素材を生かした猫のおやつ おさかなミックスピューレ
 

魚系のごはんで育ってきたうちの猫たちは、言うまでもなく魚系のピューレが大好きで、「おさかなミックスピューレ」と「まぐろピューレ」「かつおピューレ」が好み。魚の身をそのまますりつぶした、もっちり感があって“おいしい”のだと思う。

人間は、健康のためにできるだけ添加物の入っていない食事を心がける。猫とてそれは同じだろう。それに余計なものが入ってないほうが素材本来の味がして“おいしい”と本能的に感じるはずだ。パッケージを見ると、「まぐろ」は「まぐろ、米粉、乳酸菌」、「かつお」は「かつお、米粉、乳酸菌」、「おさかなミックス」は「まぐろ、かつお、サーモン、しらす、米粉、乳酸菌」。着色料などは使用せず、とろみづけは米粉で、お腹のケアするための乳酸菌が入っている。16歳のJK猫様なので、この気配りはありがたい。

 
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「猫のおやつ」のパッケージを見ただけで集まってくる猫姉妹


上の2枚の写真はトラ(上)が食べていた「おさかなミックスピューレ」を横取りし、袋ごと食べる勢いで噛みついてきたギュウ(下)、の図。ギュウは小さいころから食い意地が張っていて、トラのごはんを横取りするのは日常茶飯事。おかげで「太り過ぎです」と動物病院で注意される。何度かダイエットを試みてはみたものの、そのストレスでお腹がハゲてしまった(現在はずいぶんよくなった)ので、いまはなすがまま。諦めている。


 

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おやつだけでなく、「素材を生かした猫のごはん 魚だし香る国産鶏肉と玄米」もよく食べる。くれぐれも言うが、猫は忖度しない。わたしもここまで「MUJIまっしぐら」になるとは思っていなかった


「素材を生かした猫のごはん 魚だし香る国産鶏肉と玄米」

 

ちなみに、無印良品の猫フードには「素材を生かした猫のごはん」もある。いわゆる「カリカリ」と呼ばれる猫の「総合栄養食」で、国産の鶏肉、大麦、玄米を使用し、「グルテンフリー、無香料、無着色、合成の酸化防止剤は不使用」というもの。こういったナチュラル系カリカリはさまざまなメーカーから出ていて、うちの猫様たちにもいろいろと献上してきたものの、ナチュラルすぎて味が薄いようで、いまいち食いつきが悪い。でも、このカリカリは「魚だし香る」と商品名にあるように、香料ではない魚そのものの匂いがする。

ところで、写真を見てもらえばわかるが、無印良品の「ペット用フードボウル(小)」も最近使い始めている。高さ13センチの木製スタンドと、少し斜めにカットされたボウルのカタチが食べやすいようだ。ただひとつ難点がある。ボウルがうちの猫様たちにはちょっと大きい。こと過食しがちなギュウは、カリカリがまだ十分に残っていても、少なく見えるようで、「もうちょっと入れてみてはどうか」という目をむけてくる。こんなふうに。

 
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さらに、無印良品のペット用品ではこれも愛用している。

「丸洗いできる ペット用クッション」

 
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ともに16歳なので、腰に負担のかからない寝床がずっと課題だった。柔らかく、ふわふわしているのが彼女たちにはちょうどいいようで、クッションはいつも取り合いになり、過激なバトルに発展することもある。



 
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だいたい、7:3の確率で気の強いギュウ(上の写真)が占領し、負けたトラは「丸洗いできる ペット用ミニクッション」(下の写真)に収まる。こんなふうに。

 
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このミニクッションは「やわらかポリエチレンケース(中)」にすっぽり入る大きさ。なかなか絶妙だ

  

なんだか小さな場所でかわいそうなので、もうひとつ大きなクッションを買うかどうかをいま悩んでいる。

(おしまい)

 

猫とくつろぐ、無印良品の空間


 

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