自然由来の洗浄剤で汚れが落ちやすく、多くの用途に使える過炭酸ナトリウム・アルカリ電解水。こどもやペットと暮らすご家庭でも安心して使えます。酸素系漂白剤とも呼ばれ、漂白剤の主成分としても使用されている「過炭酸ナトリウム」と、油・皮脂汚れに幅広く使える「アルカリ電解水」。その性質や活用法を、掃除・家事のスペシャリスト藤原千秋さんにうかがいました。（取材・文/草野舞友）

 【お話を聞いた人】
藤原千秋さん
大手住宅メーカーで営業職を経て、独立。主に掃除や家事、住宅に関する記事執筆を専門とする、ライター・アドバイザー＆コラムニストとして活動中。監修本に『きほんから新発想まで　家事ずかん750』（朝日新聞出版）などがある。私生活では、三女の母。
   

衣類の漂白や洗濯槽・浴室の洗浄に
効果絶大な「過炭酸ナトリウム」

 
炭酸ナトリウム（炭酸ソーダ）と過酸化水素が2:3の割合でできたもの。水に溶かすと弱アルカリ性になる性質をもち、油汚れなど「酸性の汚れ」に効果を発揮。酸素系漂白剤とも呼ばれ、漂白剤の主成分としても使用されています。重曹やセスキ炭酸ソーダよりもアルカリ性が強く、強い洗浄力を誇ります。衣類の漂白から洗濯槽や浴室（風呂釜や浴室小物）の洗浄、排水溝やパイプのぬめり落としなど、多方面で使えます。

▸ナチュラルクリーニング　過炭酸ナトリウム（漂白・除菌）

過炭酸ナトリウム＋お湯で発泡。
排水溝のぬめり取りに

 
過炭酸ナトリウムは、水に溶けると活性酸素が発生。発泡して汚れを分解するという特長があります。40〜50℃の湯と合わせると効果絶大で、ベタベタの排水口も汚れをゆるめる力ですっきりきれいに（方法は下記）。また、漂白・除菌・消臭効果があるので、食器やふきんなどの浸け置き にもおすすめです。

【排水口の掃除法】
1.    過炭酸ナトリウム大さじ2〜3を排水溝の内側とその周りに振りかけて、40～50℃の湯（1カップ程度）をかけて発砲させる。
2.30分程度放置し、汚れがゆるんだらブラシなどでこすり洗いをし、水でよく流す。

▸ナチュラルクリーニング　過炭酸ナトリウム（漂白・除菌）
 

すぐれた洗浄力の「アルカリ電解水」。
使いやすいスプレータイプが主流

 
水に電気を流して分解する過程で生成される、アルカリ性の液体。石けんよりも強いアルカリ性なので、皮膚が弱い人は使用時に手袋をするなどの対策が必要です。市販品はスプレータイプのものが多く、二度拭きいらずでラク。油汚れや皮脂汚れに強く、コンロや電子レンジ、冷蔵庫周り、フローリング、壁、電化製品、窓など、家中で活躍します。

▸水からできたクリーナーアルカリ電解水
 

※過炭酸ナトリウム・アルカリ電解水をご利用の際は、必ず商品に記載された使用上のご注意をご確認のうえ、お使いください。