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【名古屋パルコ】名古屋のまちをつくる③どまつり「にっぽんど真ん中まつり学生委員会」│まち便り

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2019/08/21

今年で21回目を数える「にっぽんど真ん中祭り」

連載1回目でも紹介したとおり、大学生が始めた祭りで、その伝統は現在にも受け継がれています。

 

祭り全体は「公益財団法人にっぽんど真ん中祭り文化財団」が事務局となり運営していますが、ファイナルコンテストも行われるメイン会場である「久屋大通公園会場メインステージ」は学生に運営が任されています。

それが「第21回にっぽんど真ん中祭り学生委員会」です。

彼らは第20回の祭り直後から、今回の祭りに向けた活動をスタートさせ、1年近くかけ準備してきたそうです。

どまつり本番まで1ヶ月を切ったこの日は、直近で参加した別の祭りでの運営応援について反省点などをを討論していました。

 

詳しいお話を代表の北川実希さんに伺いました。

北川さん自身は学生委員会に参加して1年7ヶ月ほどで、祭りに臨むのは今回で3回目だそう。

学生委員会の普段の活動は、協賛企業開拓をはじめ、関連イベントの運営、参加チームや関係団体との協力体制の構築、他の祭りへ踊りチームを参加させる手配、SNS等を使った広報活動など多岐に渡ります。場合によっては毎月、全国各地を飛び回ることもあるそうで、ビジネスマン並みの密な活動をしている事がうかがえます。

 

10月で代替わりを迎え、彼女が代表になって新規協賛企業が3社増えたことが印象に残るエピソードだと教えてくれました。

「学生がやっているので門前払いもよくあるが、『あなたの熱意に賛同します』と言って頂けたのが本当に嬉しかった」とその喜びが十分伝わるほど声にも目線にも熱さが感じられました。

 

どまつり本祭では、学生委員会は運営班・MC班・舞台班・審査班に分かれメイン会場を統括するそう。

初回でも書きましたが、あの規模の運営を学生が!?と本当に驚きます。

「普通の大学生では味わえない経験をしている」と外側からも感じられますし北川さん自身、学生委員会の醍醐味だと仰っていました。

一般的に学生はまだまだ井の中の蛙だと言われますが、彼らは確実に広い視野、深い価値観を培う機会に自ら臨んでいるのだと感じられました。

「社会人になってもどまつりに関わっていたいし、人を笑顔に出来る仕事に就きたい」と語る北川さん。

どまつりを通じ、祭りという地域活性の機会が設けられるだけでなく、北川さんのような次世代リーダーの育成が実現されているというのがよくわかります。

 

明日からいよいよ、どまつりがスタートします。

ぜひ、現地でお祭りを裏から支える人たちにも注目して、この1年の彼らの奮闘を感じてください。

若者の汗は美しい!