こんにちは、セントレアスカイタウンです。
セントレアスカイタウンがある中部国際空港は、常滑市というところにあります。
ここ、常滑市の魅力をお届けしたいという思いから始まった「常滑を歩く」。
本日は常滑市の伝統産業である「常滑焼」を子どもたちに身近に感じてほしく行っているプロジェクト、「世界に一つだけのお茶碗プロジェクト」を取材しました。
「お茶碗プロジェクト」は、2017年に始動しました。「伝統を更新する」というコンセプトのもと、「陶芸の体験だけでなく作ったものを学校給食や家庭で毎日使ってもらいたい。」そんな思いが込められています。
今回取材させてもらった小学校は、自分で自分のお茶碗を作り、渡す日、特別にそのお茶碗で給食のご飯を食べます。自分で作ったお茶碗でご飯を食べるという体験によって、ものづくりや食、住んでいる町のことなどを考える良いきっかけになるプロジェクトだなと感じました。
■常滑ってどんなところ
東海地方は焼き物の産地が多い事で有名です。昔この辺りは東海湖があり、東海湖に流れ込んだ河川はその上流域の地質状況に応じて質の異なる粘土が沈殿されていきました。
その良質な粘土質の土により、その周りには「瀬戸焼」「美濃焼」「萬古焼」「信楽焼」そして「常滑焼」があり、それぞれの土の特徴をもとに様々な陶磁器が作られました。
「常滑」とは、常に滑らかな土がとれたことから由来しているそうです。(諸説あり)
そのことを聞くと小学生のみんなからは「そうなんだー」「おもしろい」と声が。住んでいる町のことを学ぶ機会があることによって、子どもたちのお茶碗作りへのわくわくが高まっているようでした。
■自分だけのお茶碗づくり
作業台の上には今日の為に考えたデザイン案が置いてあり、個性あふれるお茶碗が出来上がりそうで見ているこちらがとても楽しくなっていました。
土を薄く切り、お茶碗の型にのせ、手で優しく押し当てていきます。子どもたちでも簡単に作ることができる作り方で、あっという間にお茶碗の形になっていきます。
形が作れたら余分な部分をカットします。
カットして余った土で高台を作ります。
丸やハート、星など様々な形の高台がつけられました。
余った土は、飾りにも使います。型を使って抜き取った丸や四角を使って、まるでお菓子のようなかわいいお茶碗を作っている子もいました。
「とっても楽しい、今日を本当に楽しみにしていた。」と話してくれた子どもたちの笑顔が印象的でとても素敵でしたよ。
テキパキ作る子、じっくりゆっくり作る子。そっと寄り添ってサポートしている姿から常滑の人の温かさや、伝統産業をどう伝えていくかという思いに、少し触れられた気がしました。
お茶碗完成の様子から、子どもたちの手に届くまでは、次回の常滑を歩くでお届けします。
お楽しみに。
MUJI to GO セントレアスカイタウン