こんにちは、セントレアスカイタウンです。
当店がある中部国際空港は、常滑市というところにあります。ここ、常滑市の魅力をお届けしたいという思いから始まった「常滑を歩く」。
少しの間、常滑散策に出かけられていませんでしたが、去年初めて挑戦した味噌仕込みを今年もやろうと思い、今年は味噌を仕込む時に使う道具、甕(かめ)づくりに挑戦しました。
甕づくりは、「鋳込み(いこみ)成形」という技法で作ります。
「鋳込み成形」とは、石膏の型に土を流し込み、石膏の型が土の水分を吸うことで外側から土が固まり厚みができる技法です。生地の厚みを均一に成形し、また、厚みの程度を調整することができるところが特徴のひとつ。
時間と手間がかかるため常滑でもこの技法で作っているところは少なくなってきているのだそう。
柔らかい土から生まれる陶器の表面は滑らかで優しい風合いに見え、とても魅力的な器になります。
【とごった土をしっかりまぜる】
機械もとても重く、土も重いので体がもっていかれそうになる作業。
【すくって型に流し込む】
じょうろのような入れ物にまぜた液状の土を入れ、型に流し込みます。
空気が入らないように均一に流し込むのがコツだそう。型に流し込んだら型をくるくると回し、空気を抜きます。
【待つ】
石膏が水分を吸い、土に厚みがでてくるまで約4時間待ちます。
この日はとても気温が低く、理想の厚みになるのに少し時間がかかりました。理想の厚みになったら中の土を流します。
【乾燥】
約2時間乾燥させたら内側の段差を削り滑らかにしていきます。
【型をはずす】
型をはずし、外側に出来た型のつなぎ目を削り滑らかにします。
蓋も同様の作業を行いました。
【乾燥】
乾燥が終わったら素焼きに入ります。
ここからは職人におまかせします。出来上がりを楽しみに待ちます。
朝の9時頃から始めた作業。終わったのは夕方の6時頃でした。ひとつひとつの作業に手間と時間、そして細やかな技術が注ぎ込まれていました。
焼き物体験でやったことのある「ろくろ」や「たたら成形」とはまた違った作り方を体験することが出来て、焼き物の奥深さを改めて感じる機会になりました。
今年の味噌は去年とはまた違ったおいしさになるだろうとわくわくしています。味噌仕込みは1月~3月までが良いとされているので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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