【コンポスト】を知っていますか?
『コンポスト』という言葉は聞いたことがあったけど、うまく説明ができない。
……というのは少し前までの私でした。
『コンポスト』を直訳すると『堆肥』。
生ごみなどの有機物を微⽣物が分解し、栄養たっぷりな⼟に還すことです。
その容器のことも『コンポスト』と呼ぶのだそう。
人間社会の発展と都市化が進むにつれて、生ごみをゴミ袋に入れ、ゴミ収集車が回収し、可燃ゴミとして焼却処分することが私自身の暮らしにおいても当たり前になっている。
こうした仕組みを整えることは人間社会の発展において必要であったのだろうと感じる反面、それによる弊害が出てきているのだそうです。
有機物の土への循環、つまり自然に起こっていた有機物の堆肥化が減ってしまった結果、微生物が減って土が固くなったり、水や空気が通りにくくなるなどの土壌の劣化につながっていると言われています。
土壌の劣化により、作物が育ちにくくなり食料危機につながったり、生態系の破壊や気候変動の悪化など、様々な地球規模の問題へ直結するのだそうです。
土壌の劣化への解決策のひとつが【コンポスト】であるとローカルフードサイクリングのみなさんは言います。
暮らしの中で出る生ごみを可燃ゴミとして焼却処分するのではなく、微生物に分解してもらい栄養たっぷりの堆肥にすることは土壌を豊かにすると。
ローカルフードサイクリングでは、生ごみからの【食循環】を大切に、日本全国でコンポストを広める活動をしています。
独自のバッグ型コンポストは、マンションのコンパクトなベランダでも利用可能で、畑や庭のない暮らしでも食の循環活動に参加することができる現代にぴったりなコンポストキットです。
私たちの暮らす東海地方にも『コンポスト』に魅せられ、コンポストの魅力や、使い方のコツ、コンポストを通して私たちができることを発信するLFCコンポストアドバイザーがいます。※
※LFCとは、Local Food Cyclingの略です。以下、LFC。
本展示会では、東海地方で活動するLFCコンポストアドバイザーのみなさんとローカルフードサイクリングさんによるコンポストの魅力や環境問題とそれに対して私たちができることを紹介します。
年齢・性別・暮らす地域など関係なく始められるコンポスト。
中には、当時小学1年生の男の子が取り組んだコンポスト研究記録も展示しています。
ぜひお楽しみくださいね。
また、8月2日(土)には、東海のLFCコンポストアドバイザーによるコンポスト講座も開催しました。
こども向け講座、大人向け講座の2回開催。
どちらの回も質問が飛び交うなど真剣に学ばれる様子が印象的でした。
様々な考えやメリット・デメリットがある中で、考え、選択するには、まずは知ることが大切。
【コンポスト】を知ったら、毎日の生ごみが宝物に見えてくる日が来るかもしれません。
自身や家族の食事のことを考えたり、大切にするきっかけになることもあるかもしれません。
EXHIBITION『Compost~あなたの⽣ごみは地域の宝物~』は残り1週間。
まずは知るところから、はじめてみませんか?
■EXHIBITION『Compost~あなたの⽣ごみは地域の宝物~』
開催日時|2025年8月1日|金|—8月31日|日| 10時—20時
開催場所|無印良品 名古屋名鉄百貨店 Open MUJI
在廊・販売会|2025年8月30日|土|13―16時
無印良品 名古屋名鉄百貨店