無印良品は、1980年の誕生以来、“素材の選択”“工程の点検”“包装の簡略化”の3つの視点を守りながら商品の開発と定期的な見直しを続けています。
これは、私が大学1年生のころ、無印良品でアルバイトを始めた時に教えてもらったこと。
どの視点も、ものづくりに対する誠実さを感じさせるとともに、最終的にはごみとして捨てられてしまう“包装”に込められた思いはとても印象的でした。
今回は、商品を取り巻く“パッケージ”に隠された優しさをお話ししようと思います。
タオルに直接貼られているタグ、紙製の紐でくくられている衣類のタグ、木のハンガーなど、まだお客さんだった頃のわたしはこのような“紙のパッケージ”をただの無印良品らしさだと捉えていました。
ですが、これはただの無印良品らしさではなく、私たちが住む地球、そして人々のことを考えたやさしさの形だったのです。
2018年に地球資源の循環や地球環境負荷の低減を目指し、無印良品の商品全体のパッケージ素材を大きく見直すプロジェクトが行われました、これまでパッケージに多く使われていたプラスチック原料を削減する取り組みです。
これまでプラスチック製だった靴下のフックは再生紙を型抜きしたフックになったり、インナーのパッケージが商品の見える窓を付けた紙素材が中心のものになったりと、パッケージの【見直し】により大幅にプラスチックの削減に成功したのです。
そして、これまで種類やサイズごとに異なっていたパッケージがどんなサイズにも応用できるたった5種類の型に抑え、無駄な手間や選択を省き、製造者に対してもやさしい工夫がされています。
また、消費者である私たちに対しても優しい工夫が。
プラスチックをまったく使わないパッケージはゴミの分別の手間を無くし、何も考えずとも環境に良い行動をとらせてくれるのです。
漠然と無印良品らしいなと思っていたパッケージに、環境・製造者・消費者に向けた工夫がなされていて、このような取り組みが未来の“あたりまえ“になればいいなと思うと同時に、ひとつひとつの小さな工夫がわたしたちの生活と地球をゆっくりと良くしていく。
そう実感できたことは、アルバイト以上の大きな学びになりました。
大学1年生から働き、そして大学卒業とともに無印良品も卒業を迎えるわたしは、このような優しい考えを持つ企業の一員として働けたことをとても嬉しく、そして、ひとりの消費者として、これからも優しい思いが込められた無印良品を永く愛用したいと思います。
無印良品 名古屋名鉄百貨店