こんにちは。
いつも、未来屋書店からのおたよりをご覧いただいているみなさま、ありがとうございます。
今回で、この1年半ほど未来屋書店高崎店からのおたよりを投稿させて頂いていた私からのおたより配信が最後になります。
最後なので、私が実際に読んで、好きになった書籍のご紹介をしてみようかと思います。
お読みいただいた方の中で1人でも、刺さるような書籍がありますと嬉しいです!
『汝、星のごとく』凪良ゆう 著(講談社)消費税込1,760円
凪良ゆうさんの小説はあらかた読んでいるのですが、どれも描写が丁寧で綺麗で好きな小説家さんです。
瀬戸内の島で豊かな自然と閉鎖的な世間で育ってきた暁海と自由奔放に恋愛に溺れる母親に振り回され
島に転校してきた櫂は人には言えない悩みを共有したことで恋愛に発展していきます。
やがて二人に降り注いでいくあまりに痛烈な困難は読んでいるうちに目を逸らしたくなるような出来事ばかりですが、
読了後は二人の選択や生き方に共感し、自分らしく生きる事について背中を押される作品です。
『ポエトリー・ドッグス』斉藤倫 著(講談社)消費税込1,760円
みなさまは、詩は好きですか?
読んでも分からない、なんだか敷居が高く感じる、そんな人は多いと思います。
この本の舞台は、ふさふさの手をした犬のマスターがカクテルと一緒に詩を提供してくれる風変りなバー。
主人公は最初、詩なんてよくわからないなあとつぶやきながらも、犬のマスターと一緒に少しずつ詩の内容を探り、
詩との触れ方を模索していきます。
自分の内面とじっくり向き合える、“詩”初心者にもおススメな書籍です。
『虎のたましい人魚の涙』くどうれいん 著(講談社)消費税込1,540円
くどうれいんさんは1994年生まれの小説家兼、歌人・俳人として活躍されている方。
こちらの本は、くどうさんの人の好さが存分に垣間見れるエッセイです。
くどうさんのエッセイは等身大の飾らない文章書かれ、こんなに文章から素直さが伺えるのか!とびっくりしてしまう程。
読んでいて思わずニコッとしてしまうような言葉のリズムや語彙力があり、楽しい読書が出来る書籍でした。
『海のアトリエ』堀川理万子 著(偕成社)消費税込1,540円
小学館児童出版文化賞やその他数々の賞を受賞している絵本。
おばあちゃんが子供の頃に海の見える家で絵描きさんと過ごしたたった1週間の宝物のような日々のお話。
最初はこんな日々過ごしてみたかった!と思いましたが、だんだんと自分の幼少期も思い返せばのびのびと豊かな時間を過ごしていたな、と記憶の宝箱の鍵を開けてくれた絵本。
心地の良い物語です。
さて、いかがでしたでしょうか。
月に1,2冊程度の読書量の私ですが、素敵な本と出会えた時は得も言われぬ高揚感が湧き出します。
みなさまにも、素敵な本との出会いがありますように。
今後の未来屋書店からのおたよりは、不定期になるかと思います。
お見かけの際は是非ご一読くださいませ!