ブログ担当Mのおせっかいブログのコーナーです。
突然ですが実はM、昔家具職人を本気で目指しておりました。
ということで、今回は木材のお話です。
木材のようにちょっと堅いブログになりそうですがお付き合いください!
無印良品の家具は「オーク材」と「ウォールナット材」が大半です。
※ブナ材やパイン材やタモ材の商品もございます。
家具が欲しい時でも正直ピンと来ない木材のこと、こちらで少しでも紹介できればと思います。
まずは
「オーク材」
日本名でいうなら楢(ナラ)です。※正確にはミズナラです。
ワイン樽に使われてると言えば少しイメージしやすいかと思います。
あとは馴染みのあるところで言うとどんぐりが出来る木です。
オーク材の特徴はとにかく「堅い」これにつきます。切るのも削るのも大変‥手仕事でオーク材を加工するのは中々骨の折れる作業です。
その代わりとても丈夫で重厚な家具が作れます。昔は日本ではあまり好まれなかった木材ですが、今では家具といえばオーク材というほどメジャーな材木です。

ちなみにこんな木目見たことありませんか?

オーク材の特徴ともいえる木目なのですが(厳密にいえば他種でもあるものもありますが)
「斑(ふ)」と呼ばれる木目です。白っぽい線状の木目です。この斑は柾目(小学校の理科で習った気しますね)にしか出ないので、無印良品の家具でいうと大きな面の部位にはあまり出てきません。こちらの斑は出方により虎の模様のように見えることから、綺麗な斑は「虎斑(とらふ)」と呼ばれます。この斑の出方によってオーク材の価値はかなり変わってきます。
「ウォールナット材」
日本名はくるみの木。高級木材です。どれほど高級かというと、世界三大銘木(※)のひとつに数えられてます。
無印良品で色の濃い茶系の家具として店頭に並んでいますが、元々は紫色の入ったような色目なのが特徴です。家具として流通する頃にはいい感じの茶系の色になってくるとてもキレイな材木です。材質としても適度に堅く、それでいて加工も比較的しやすい家具に最適な木材です。

※「世界三大銘木」後のふたつは「チーク」「マホガニー」です。チークは油分が多くて加工が難しい分、経年変化でかなり高級感の出る木材です。マホガニーはワシントン条約でほぼほぼ流通していないので滅多にお目にかかれません‥
基本はこのオーク材とウォールナット材で無印良品の家具は作られています。
よくお客様に「どっちが丈夫ですか?」と聞かれますが、どちらも家具の材料としてとても丈夫で安心して使っていただけるモノなんですよ。単純な堅さでいうとオーク材なんですけどね。
あとは「なぜウォールナット材の方が金額が高いんですか?」もよく聞かれます。これは単純に材料の希少価値が違うからです。
ですので、お部屋の床や他の家具の色との相性、見た目の好みで決めていだけると良いかなと思います。
ちなみに「タモ材」は野球のバットにも使われる、こちらも家具に適した木材です。無印良品ではキッチン用品のトレー等で使われています。

「パイン材」は松のこと!と言い切りたいところですが、松系の木材の総称です。
針葉樹(これも小学校の理科で習った気がします)なので成長が早く、比較的安価な材料です。成長が早い分、木質は柔らかめなので少し傷がつきやすいのが特徴です。初めは白っぽい材質ですが、キレイな飴色になるので経年変化を楽しんでほしい木材です。

「ブナ材」はビーチ材とも言いますね。粘りのある材質とキレイな木肌が特徴です。曲げ加工に優れているので曲木の家具はブナ材が多いですね。無印良品ではデスクやキッチン用品のカトラリー等で使用しています。

このように無印良品で使っている木材だけでもいくつか種類があります。
木製のものは世の中に溢れています。そしてすごく身近なものです。
ただ、特性を知っておかないと木製品とはうまく付き合っていけません。家具を単なる消耗品にしてほしくない思いもあり、少しでも木材のことを知るきっかけにこのブログがなれれば良いなと思います。
無印良品 おのだサンパーク