今回が木材の小話最終回です。
最後はメンテナンス‥
永く木製家具と付き合っていくために知っててほしいことです。
木製家具は生き物です。
経年変化(経年劣化ではないですよ!)を楽しむ為にも、ぜひお読みください!
木製家具は最後の仕上げ方で少し特性が変わってきます。
「塗装」です。
料理でいうと最後にかけるソースですね。
ハンバーグもデミグラスソースなのかポン酢なのか。オーロラソースでもいいですね。
これでその料理が決まってきます。
木製家具も同じです。
硬い塗料で塗膜を作ればキズはつきにくいですが、木製品の質感がなくなります。
逆に木の温かみを感じるように薄い塗料を使うと、キズや外的要因で反りが発生しやすくなります。
大別すると4種類。
薄い順にカンタンに紹介すると、
「オイルフィニッシュ」
油で拭いただけ
「ラッカー塗装」
スプレー振りかけただけ
「ウレタン塗装」
ウレタン樹脂をコーティングさせたもの
「UV塗装」
紫外線照射で固まる塗膜で堅く覆ったもの
無印良品の家具は使用用途に合わせて最適な塗装方法を選んでます。
木材の質感は失いたくないですが、丈夫にしたいというこの矛盾が難しいんです‥
ただ塗装の違いによって度合いは変わりますが、水分と直射日光には強くありません。
南向きの窓際や、濡れたコップを置きっぱなしにするとシミや割れの原因になります。
もし汚れた場合は‥
ぬるま湯に中性洗剤を薄めて、雑巾でかたーく絞って拭いてください。

その後に綺麗な雑巾で洗剤分を拭き取ってください。水分は残さないように。

テーブルでの食事は濡れたものを長時間置いて出来るシミを防ぐためにも、ランチョンマットを使って頂くことをオススメします。
ヤカンや鍋などは必ず敷物を使って下さいね。

あとはエアコンの冷房、暖房が直接当たらない場所が望ましいです。
温度、湿度が急激に変わる場所だと木材が伸縮して反り、割れにつながります。
(無垢材の場合はそれもアジなんですけどね)
木製家具は使いながら育てていくものです。ぜひ、特性を知って永く使っていただきたいと思います!
無印良品 おのだサンパーク