MUJI新宿の所在地、新宿区は染色業が地場産業であることをご存じですか。
「染の王国・新宿」には伝統産業が地場産業として今も息づいています。
2021年11月3日(水)~7日(日)「お江戸新宿・紺屋めぐり」が開催されました。
紺屋とは染物屋のことです。江戸時代に藍染めが染め物の大半を占めていたので、染物職人を総称して「紺屋」と呼ぶようになりました。
反物が着物になるまでには、様々な工程があります。江戸小紋や江戸更紗、東京手描友禅といった染色の技法や、江戸刺繍や紋章上絵などの技術、染色補正や湯のし、洗張といった仕上げの工程まで、高度な分業制が発展してきました。
「お江戸新宿・紺屋めぐり」ではこうした業種を幅広く「紺屋」と捉え、神田川・妙正寺川の流域を中心に落合・高田馬場・早稲田にある染色にまつわる多種多様な工房を期間中、見学や体験をすることができます。
吉澤湯のし加工所
湯のしとは、染め上げられ、糊などを水洗いして縮んだり、シワができたりした反物を、蒸気を使ってまっすぐに伸ばし、幅を一定に揃え、絹織物特有の艶や照りを出す作業です。戦前から3代続く老舗です。
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約300kgの蒸気を使った大型機械の作業を見学させていただきました。
吉澤さんは、新宿区染色協議会の代表として活躍されています。
新宿区染色協議会
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染の里おちあい 二葉苑
こちらでは藍染体験を開催しておりました。
体験された方の作品の写真です。
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こちらの工房では、本来捨ててしまう玉ねぎの皮や柿、伐採された桜の木をつかった染物を行ったり、新宿区で育てた藍の葉を使った藍染を試みるなど、技術をさらに進化させ、斬新な発想や工夫によって時代のニーズに合った新しい取り組みに積極的に挑戦されています。
本日ご紹介させていただきました染色業の方々には、今後のMUJI新宿での販売会、ワークショップにもご協力いただく予定です。ご期待ください。
【MUJI新宿】
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-15-15 新宿ピカデリー B1~2階
TEL:03-5367-2710
営業時間:11:00~21:00