ららぽーと磐田

【ららぽーと磐田】旧見付学校

校舎

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2022/07/30

「旧見付学校は町の人達の町づくりへの意気込みが現れた歴史のシンボルです。
歴史的建造物としての価値だけでなく昔から続く町の人達の熱意と思いを伝えたい。」と
担当者の松井さんは語ります。
 
旧見付学校は、明治8年に建設された木造擬洋風の5階建ての学校です。
当時、300人近くの児童が就学していたこの学校には、町内から約10年に渡る積立の寄付金がありました。当時の見付の人々がいかに学校の建設に意欲を燃やしていたのかが想像ができます。
校舎

入口にある石の階段を上り校舎に入ると、1階にある教室を覗くことができます。
ここには、石盤や教科書などが置かれていて、当時の子供たちが学んでいた教室の環境を思い浮かべることができます。
現在では、地元の子供たちが「かすりの着物」で昔の授業を受けられる講座も開かれており、明治・大正時代の体験をすることができます。
 
教室

階段をのぼり2階にあがると、当時使用されていた教科書の展示があります。
開校当初は、国から発行される教科書などもなく町の人々が協力して準備をしました。その後全国共通となった教科書には時代が色濃く反映されており、戦時中・戦後と内容が大きく変わっていることがわかります
教科書

3階はお子様も楽しめる体験の場となっています。
大きくわけて二つのコーナーがあり、1つは福笑いやメンコ・けん玉など子供・大人問わず今でも遊べるおもちゃがそろっているコーナーです。
福笑い

もう1つは、昔の生活道具を実際に体験できるコーナーです。
私も実際に石臼で大豆を挽く体験をさせていただきました。石臼は大人の私でも重いと感じるほど。
他にも糸より体験や、季節によっては雛人形などの展示をみることもできます。
石臼
石臼2

こちらの太鼓は、家康を窮地から救った酒井忠次が使用したとされる太鼓です。
歴史好きには有名なワンシーンで、山形などにも出張展示をされていたそうです。
旧見付学校では、この太鼓をチャイム変わりにし登校の合図を町に知らせていました。
太鼓

旧見付学校校舎は、今年の令和4年で建設から147年が経ちます。
その間に、裁縫学校・戦時中の病院。そして今の教育資料館として、時代の移り変わりとともにその役割を変えてきたそうです。
 
そしてこれまで以上に見付学校の五階建ての校舎が市民に愛される場となっていくことを目指されています。
「子供たちが当時の遊びを体験できて楽しかった、ご年配の方も歴史を振り返れて嬉しかったと言ってもらえる展示を考えていきたい」と松井さんは語ります。

【城山中学美術部の学生が描いた黒板アート】
 
黒板

その取り組みの根本には、地域の方々に「地元にはこんな素晴らしいところがあるのだ」と語れるようになって欲しいという、町の人たちの熱意が込められています。
 

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