本日は『繕う愉しみ』という素敵な一冊を紹介します。
洗ってもシミが残ってしまった。
穴があいてしまっている。
と、気に入っている服を前にがっかりしたことはありませんか。
子どものころは母がその部分をかわいくアップリケで繕ってくれ、それが嬉しかった記憶があります。
繕うという言葉を辞典で調べると、「破れ損じたところや物の壊れた箇所を直す。補修する。」とあります。
時代は流れ、そうやってほころびを直しては使い続けることも昨今は少なくなったように感じます。
本書はその繕いの様々な方法を紹介、繕うことを愉しみましょうと提案してくれています。
知らなかった繕いの手法の数々。
目立たなくする繕い以外に、まるでデザインを足し算するような手法が斬新で素敵だと思いました。
そのモノに新たに価値を与えてくれるようです。
本書を参考にして、子どものTシャツを繕ってみました。
リボンのプリントの下に穴が。
段々と目立つようになってしまいました。
フェルトと刺繍糸でで、ねこの顔をあしらって穴を繕いました。
もう着れないと諦めていた子どもも「かわいい。」と嬉しそう。
横糸縦糸で織物のように編んで繕うダーニング、羊毛を使って穴を塞ぐニードルパンチ。
繕いの基本テクニックが詳しく解説されているのでいろいろやってみたくなります。
上手くできなくても、そこはご愛嬌。
そのシミやほころびをなかったことにするのではなく、いつかのあの日を思い出せるように、そんなしるしになるような繕い。
タイトルの通り、『繕う愉しみ』を教えてもらいました。
繕うという手仕事はモノを大切にすること、再び使うことができる喜びと、より一層の愛着に繋がると感じます。
気持ちを込めてチクチクと、ゆっくり流れる時間も日頃のせわしい気持ちを癒してくれるよう。
みなさんも『繕う愉しみ』を感じてみてはいかがでしょうか。
~今回ご紹介した本~
『繕う愉しみ』
著者:ミスミノリコ
出版社:主婦と生活社
価格:1430円(税込)
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