こんにちは、アピタ阿久比です。
「あぐいめぐり」と題しまして、無印良品アピタ阿久比店がある阿久比町をスタッフが巡る様子を不定期で配信します。
最終目標は、無印良品アピタ阿久比店オリジナルのあぐいめぐりマップを完成させること。
さて、第一回目のあぐいめぐりは、今も昔ながらの製法でお酢を作り続けるお酢の醸造蔵 三井酢店(みついすみせ)さんを訪ねます。
<前編>では、お酢の製法をお借りした蔵の写真とともにご紹介します。
三井酢店さんは、創業87年の老舗のお酢の醸造蔵。
87年とかなり歴史がありますが、その前から代々お酢の蔵人を担ってきました。
2000年に半田市から阿久比町に移転し、20年余りたちます。
移転に際して、お酢を醸す槽(ふね)、槽にかける菰(こも)など道具を運ぶのはもちろんのこと、蔵の土壁は崩して運び新しい蔵に塗りなおしました。
それは、大切な道具や土壁にも代々引き継がれてきた「酢酸菌」がついているからだそうです。
お酢づくりの繊細さと伝統を引き継ぐことへの思いが感じられます。
三井酢店さんのお酢は、「静置発酵法」という昔ながらの製法。
お酢の元となるすましを作る
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木桶の発酵槽にすまし、酢もろみ、種酢を仕込み表面に酢酸菌を浮かべて発酵
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熟成タンクで3か月以上熟成させる
お酢が出来上がるまでになんと約半年もの時間と手間がかけられています。
「静置発酵法」とはその名の通りで、「静かに置いておく」発酵法になります。
酢酸菌は、空気に接している部分でしか働きません。
そのため、酢酸菌の働きで発酵槽の中で自然と対流が起き、ゆっくり循環して酢になっていくので時間がかかります。
また、驚いたのは毎日の温度湿度管理を窓の開閉で調節しています。
酢酸菌は、「生きもの」。
じっくり時間をかけて、子育てのように毎日お世話をしたお酢は、コクとまろやかさ、うま味が違うのだと三井さんはおっしゃいます。
約半年かかってできあがるお酢ですが、昔から代々、味や製法をそのままに引き継がれ、今の私たちが味わっていると思うと歴史を感じ奥深い味わいです。
次回のあぐいめぐり<後編>では、お酢の醸造蔵 三井酢店さんの商品とおすすめの食べ方をご紹介します。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
無印良品 アピタ阿久比