こんにちは。まちの保健室です。
秋が深まってくるこの時期。
中医学では、秋の五気は「燥」(そう)。五気とは、季節ごとの自然の外気のことです。この外気が過度になると邪気となって私たちのからだに不調をもたらします。
この「燥」の邪気、「燥邪」によって、からだの表面だけでなく、内側も乾燥しやすい季節とされています。
お肌の乾燥はもちろん、爪が欠けやすくなってしまったり、髪の毛がパサパサしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
そんなこの季節に注意していただきたいのが、「気血水」の中でもからだに潤いを与える「血」(けつ)の状態です。
夏の疲れが残っていたり、栄養の偏った食事などによって「血」が不足し、「血虚」(けっきょ)になってしまっている方は、さらに「燥」の影響を受けやすくなっている可能性があります。
「血虚」になると、
・皮膚の乾燥やあかぎれ
・髪が抜けやすい、ツヤがない
・唇や爪の色が薄くなる
・めまいや立ちくらみ
・月経不順
・経血量の減少
・不眠などの睡眠トラブル
などの症状が現れます。
こういった症状がある方は、しっかりと「血」を補う養生をしていくことが大切です。
●食事で”血”を補う
「血虚」とは、「血」が不足してしまい、栄養不足になっている状態です。そのため、食事での養生がとても効果的です。まずは、3食しっかりと食べるところから始めましょう。その上で「血虚」の方にぜひ食べていただきたいのが、色が赤い食材と、色が黒い食材です。
・色が赤い食材
ナツメやトマト、にんじんなどがあります。しっかりと色が濃いものを選びましょう。特にナツメは五性が「温」のため、からだが冷えやすいこの時期におすすめです。
五性についてくわしくは⇒【
グランフロント大阪】からだを知る「食べ物の五味五性のはなし」|まちの保健室| 無印良品
・色が黒い食材
黒胡麻や黒豆、プルーンなどがあります。特にプルーンは、貧血対策としても有効です。甘さもしっかりとあるため、おやつ代わりに食べるのも良いですね。
●漢方薬による体質改善で「血」を補う
食事の養生にプラスして、しっかりと体質改善をしたい方におすすめなのが、漢方薬です。体質に合わせたものを選ぶことで、より効果的に「血」を補うことができます。「血虚」の方におすすめの漢方はいくつかありますが、その中でも乾燥に焦点をあててご紹介します。
・四物湯(しもつとう)
四物湯は、最も基本的な「血」を補うための漢方薬として、多くの漢方薬の元にもなっている古くからの処方です。乾燥や貧血が気になる方におすすめです。
・温清飲(うんせいいん)
温清飲は、先ほどの四物湯と、からだの熱をとる黄連解毒湯(おうれんげどくとう)という漢方薬を組み合わせた漢方薬です。乾燥しているのに火照りやすい、という方に適しています。
乾燥するこの季節は、スキンケアだけでなく体の内側から「血」をしっかり養い、潤いを保つことが大切です。今年の秋は食事や漢方薬による養生を始めてみませんか。
四物湯や温清飲をはじめとした漢方薬も、10月24日(金)からはじまる良品週間のご優待の対象となっています。この機会にぜひ漢方薬による体質改善をお得に始めてみてはいかがでしょうか。
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