こんにちは。まちの保健室です。
寒さが日に日に増し、体調を崩しやすい季節になってきました。
この時期になると「インフルエンザ」や「ノロウイルス」の言葉をよく耳にします。どちらも身近に起こりうるものですが、ちょっとした心がけで感染リスクを下げることができると言われています。
今回は、この2つの感染症について、それぞれの特徴とおすすめの対策についてお話していきます。
●インフルエンザ
インフルエンザは、急性の呼吸器感染症です。
感染の多くは、くしゃみや咳によって飛び散ったウイルスを吸い込む「飛沫感染」と、ウイルスが付着した手やドアノブを介して体に入る「接触感染」によって広がります。
潜伏期間は1〜4日ほどで、38度以上の急な発熱や、頭痛、関節や筋肉の痛み、強い倦怠感などの症状が現れるのが特徴です。多くの場合は数日で回復しますが、高齢の方や小さなお子様は重症化し、長引いてしまうこともあります。気になる症状があるときは、早めに受診するようにしましょう。
インフルエンザの予防の基本となるのが、ワクチンの接種と日頃の衛生対策です。
外から帰ったら手洗い・うがいを行い、咳やくしゃみをするときはマスクやハンカチで口を覆う「咳エチケット」を心がけましょう。ウイルスは乾燥した場所を好むため、そんな乾燥を防ぐために加湿器や濡れタオルを使うのも効果的です。
また、発症の前日から発症後3〜7日間はウイルスを排出しやすい時期とされています。体調がすぐれないときは外出を控え、周りの人への感染を広げないように気をつけましょう。特にお子様は大人に比べてこのウイルスを排出する期間が長いと言われています。「もう元気になったかな」と思っても、しばらくは注意が必要です。
家族の中でうつし合わないように、タオルを分けて使うなど、できることから気をつけていきたいですね。
●ノロウイルス
もうひとつ、この季節に注意したいのがノロウイルスによる急性胃腸炎です。ノロウイルスはとても感染力が強く、日本では食中毒の原因のおよそ半分を占めていると言われています。
感染は、汚染された食品(特に二枚貝など)を食べたときや、感染者の手・便・嘔吐物などを介して広がります。乾いたウイルスが空気中に舞い上がり、思わぬところから感染することもあります。
発症までの期間は短く、潜伏期間は12~48時間と言われています。急な嘔吐や下痢、腹痛などが主な症状で、脱水症状を起こすこともあるため注意しましょう。
ノロウイルスの予防でいちばん大切なのはこまめな手洗いです。
ノロウイルスにはアルコール消毒が効きにくいとされています。そのため、石けんと流水で、指先や爪の間、手首まで丁寧にしっかりと洗いましょう。
厚生労働省(
https://www.mhlw.go.jp/) 「
手洗いの手順」を元に加工して作成
もし家族や身近な人が感染した場合は、嘔吐物や便を片づける際に使い捨ての手袋やマスクを着け、塩素系の消毒剤で丁寧に拭き取ることが大切です。調理をされる方は、十分な加熱を心がけ、少しでも体調に違和感があるときは、周りの人に感染を広げないためにも、無理せず休養を取るようにしてくださいね。
どちらの感染症も、完全に防ぐことは難しいですが、できることから対策することによって、感染のリスクを下げることができます。手洗い・うがい、咳エチケットを習慣づけて、この寒い季節も健やかに過ごしましょう。
参考:厚生労働省HP
「新型インフルエンザ」入門|厚生労働省
食中毒の原因(細菌以外)|厚生労働省
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