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【新百合丘オーパ】 イベントレポート:まちの減災ナース(三井細山自治会ワークショップ)

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2024/03/04

こんにちは、無印良品新百合丘オーパです。

2月18日(日)に開催しました、三井細山自治会防災ワークショップ「応急処置を学ぼう」の様子を紹介します。
 
ちらし

講師はまちの減災ナース上路麻美さんたちです。
今年で2回目の実施となりました。
今回は4名の看護師のみなさんにサポートいただきました。
 
無印良品新百合丘オーパと三井細山自治会のみなさんは、自治会館の建物をリノベーションしたご縁でつながっています。
 
たてもの

減災ナースの活動は日本災害看護学会の指導者というかたちで組織されていて、災害を待っているだけでははなく、災害支援の可能性をボランティアナースの仲間を増やしながら啓発活動をされています。
 
ナース

1月に発生した能登半島地震の避難所支援にも参加されています。
まずは、その時のお話がありました。
画像を掲載することはできませんが、現地の様子を紹介いただきました。
 
映像

金沢から道路が寸断されている中で7時間かけて半島の北端に入ったそうです。
小川が氾濫している中、自衛隊の車両でなければ辿りつけない土地でした。
避難所にはいると、感染症の患者の方ももちろんいて、隔離されている方、避難生活で体調を崩した方、要介護の方、病状に応じてコホート管理となり多様な対応にせまられた大変難しい看護が必要でした。
 
断水による影響で困られていることでいくつか挙がっていたのは、支援物資に偏りがあるということでした。
ウェットティシュを体を拭くためにたくさん使う為、肌がかさかさになって困るということで、保湿クリームや乳液などが必要になっている事。
防寒着や下着・肌着の支給はまにあっているが、震災の日からそのまま避難してきているのでその中間の着まわす服が無いということでした。

そして、一番の困り事が、用をすませることに関することでした。
水が流れないことで、しょりできないそれまでの便がいたるところに散見されている。
凝固剤使用になってからもビニールにして、ごみ箱に捨てる、それがどんどん溜まる。
といった衛生面が維持できない惨状であるとのことでした。
2ヵ月経った今も上下水道の復旧が叶うまでは、厳しい避難生活と闘っているのが現状です。
 
 
この日の本題の防災イベントテーマは、
応急処置で行いました。
 
①止血法
出血が止まらない時の圧迫の仕方を腕と脚で説明をうけた後、三角巾を使った固定方法や、ごみ袋を使った三角巾の代用など実際に全員で装着体験をしました。
頭に巻く頭巾のように使う方法も学びました。
 
止血法
さんかく

②骨折の処置  
出血部位を圧迫しながら長めの副子で骨折部をフレイル固定する方法やラップで代用した固定は、肺や胴体の固定にも包帯がわりに使えるやり方をこちらも全員で手当て体験をしました。
包帯1
もの

②新聞でスリッパ
避難所支援の話を受けて、手作りスリッパの作り方も学びました。
土足で過ごすことを防止でき、足元を少しでも温かく保って過ごせるのはとても有効です。
 
スリッパ1
スリッパ2

③手洗いチェッカー
こちらは前回も体験しましたが、手が洗えない時にウェットティッシュで一度拭いてもらって、赤外線の箱に手を当てて残った汚れを確認する装置です。
汚れが取り除けてない箇所がどこだかわかる為、効果的なウェットティッシュでの拭き方が学べます。 
 
てあらい
テアライ

④無印良品の防災商品の紹介
防災関連グッズに力を入れている無印良品からも一部商品を紹介しました。
今回は、頑丈ボックス・歯磨きシート・大判ボディシート・いつものもしもセットです。
がん
むじ

ナースの皆さんからの使用例のお話をいただきました。

・頑丈ボックスは、防災品の保存にももちろんだが、台にしたり座ったりもできる。
・歯磨きシート・大判ボディシートは、水がないときの歯磨きや、お風呂はいれない時の体拭きにとても便利。
・いつものもしもセットは、そのような避難を想定した商品一式コンパクトにまとまっていて、常備や移動もしやすい。
 
むじ2

以上のような沢山の貴重なお話をうけて、万が一への備えや対処法への意識を一層強めた講習会となりました。
 
ぼうさい

減災ナースのみなさん今回もご協力ありがとうございました。


無印良品 新百合丘オーパ