こんにちは。
今回は太宰治文学サロンをスタートに太宰の足跡を追ってみたいと思います。
前回サロンで入手したこちらの太宰治マップ、非常に便利です。おすすめルートやお時間のない方向けのミニコース、ゆかりの場所についての場所が細かく書いてあります。
①まずは現:太宰治文学サロンの伊勢元酒店跡からスタート。こちらの酒屋は家族で利用していたとの事。お酒が大好きだったようで銀座ルパンで撮影された写真は有名ですね。
②野川家跡:太宰の生涯には多くの女性が出てきます。こちらは、最晩年の時を過ごした女性:山崎富栄の下宿先です。なんと、太宰最期の日、ここから2人で玉川上水に向かったようです。
『玉鹿石』:ここが太宰が入水したであろうと思われる場所付近です。玉川上水の向かい側に故郷の青森から取り寄せた錦石がその場所に設置されてます。

こんな流れの穏やかな川で、、と思いましたが、昔は流れが早く『人喰い川』とも呼ばれていたそうです。
③千草跡:野川家の向かい側に、2階を仕事場にしていた小料理屋千草跡がありました。
④連雀湯跡:吉祥寺通り沿いにあります。昔はここに銭湯があったなんて意外でした。こちらには太宰一家が通っていたそうです。作家であるとともに父親としての一面も三鷹では垣間見られます。
⑤陸橋:こちらは以前にも掲載しましたが、改めて。
唯一、現存する太宰ゆかりの場所と最近知り驚きました。
⑥中鉢家跡:今はマンションとなっていますが、ここで『ヴィヨンの妻』を執筆したようです。
⑦うなぎ若松屋跡:今はビルが建ち並ぶ三鷹駅前ですが当時はこの辺りにうなぎの屋台があったそうです。太宰の馴染みの若松屋は今は国分寺に移転したとのこと。
⑧田辺肉店離れ跡と太宰横丁
この通りが太宰横丁です。当時の面影は全くないですが、名残なのか小さな飲食店がちらほらあります。朝は駅へと急ぐ通勤の方々が多く通ります。
⑨太宰治の墓 禅林寺:最後はこちら、お寺の墓地の一角に太宰治のお墓があります。桜桃忌(太宰を偲ぶ日)には全国からの太宰ファンが集うそうです。後ろを振り向くと、なんと森鴎外のお墓もあります。太宰は森鴎外のことも尊敬していたそうです。
現代だとしても、かなり波乱な、、いえ、ぶっ飛んだ人生を送っていたことが分かりました。
波乱な人生を送りながらも、今でも沢山の人を惹きつける太宰治。作品と同じぐらい人柄をこんなに語られる作家はあまり多くないと思います。
もし実際に会ってみたら、すごく不思議な魅力を持った引きこまれるような人物なのかもしれませんね。
ぜひみなさんも、いつでも「三鷹にいる太宰」を求めて遊びにいらして下さい。
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