浜松遠鉄百貨店

【浜松遠鉄百貨店】Hamamatsu to GO #3

キービジュアル画像:Hamamatsu to GO #3

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2019/11/26

浜松の魅力的なスポットを紹介する「Hamamatsu to GO」。

お待たせいたしました。第3回目は、前回紹介した「Rohan」さんの一つ下の階、個性的な空間が広がる「BOOKS AND PRINTS」さんです。


レポーターは、Mさん&Nさんコンビ。吹き付ける風に負けず出発します。

KAGIYAビル入口にある、大きな赤い本の看板を目印に2階へ……。

青い扉を開くと、美術館と図書館が融合したような独特の雰囲気に満ちています。

知る人ぞ知る、隠れ家的な存在のBOOKS AND PRINTSさん。スタッフの新村さんにその歴史や魅力を教えていただきました。

「当店は、浜松出身の写真家若木信吾がオーナーを務める書店です。写真集のほかにも、オーナーの蔵書やグッズなども揃えていますよ」

店内に入ると、真っ先に目を惹くオーナーの作品

壁面の棚には、色とりどりの背表紙の写真集がズラリ

雑誌など古書の扱いも。当時の生活を垣間見られます

コーヒーを片手に、ゆったり過ごせるテーブル

最初は、ゆりの木通りに写真集専門店としてスタートされたとのこと。KAGIYAビルのリノベーションの際、声をかけられたことをきっかけに移転されて今の姿となりました。

今では、クリエイティブなお店が集う空間となったKAGIYAビル。BOOKS AND PRINTSさんは、その先駆けともいえる存在なんですね。

オーナーの蔵書が並ぶ本棚は、旅行ガイドに医学にと、年代やジャンルも様々。書店や図書館のように分類されていないので、思いがけない出会いが楽しめます。もちろん、こちらの書籍も購入OKですよ。

「本屋特集や写真関連の雑誌をきっかけに、訪ねてきてくれる方が多いですね。たまに、看板を見てふらりと覗いてくださるお客様もいらっしゃいますが……決まって、ここ何屋さんなの? 聞かれますね。

気になるものがあったら手に取って、それぞれの時間を自由に過ごしてほしいな、と思います」

「縁のある作家さんの展示や、4階のギャラリーでのトークショーなどのイベントも開催してますよ」と、新村さん。

こちらの写真は、オーナーが雑誌の特集で、西加奈子さんの自宅で撮影したもの。背景に写っている絵画も西さんご本人の作品で、それをきっかけにこの店舗で絵画展を開催することになったそうです。

「取材当時、西さんが絵のお仕事もいただけたらとご自身が描かれた絵を飾っている作業場を、取材や打ち合わせの場所として使っていたそうです。」

この絵画展にあたって、浜松にちなんだ「うなぎ」を題材にしたショートストーリーも生まれました。

「こういった人とのつながりは、個人の書店ならではの醍醐味だと思います。写真集や書籍を販売するだけでなく、イベントだったり、お客様同士の紹介だったり、偶然の出会いを楽しめる空間でありたいですね」

オーナーが参加したスターバックスの企画「ESPRESSO JOURNEY」で使われたポスト

窓辺にたたずむポストも、そんなつながりを生み出すのに一役買っています。

「シアトルとミラノ、2都市の旅の写真を送りあう企画で使用したものを、オーナーが引き取ったんです。その後、当店のイベントでも各都市をつなぐポストとして活躍してくれたんですよ。」

『三都市(勝手に)姉妹都市』は、鹿児島市・高松市と共に、地元での活動に力を注ぐ3人が手を取り合って、それぞれの魅力を発信するプロジェクト。

店内では、姉妹都市を紹介する本も扱っています。地元への愛がギュッと詰まっていますよ。

「オーナーには、『よい街には、よい本屋・喫茶店・レコード店があるものだ。』という持論があるんです。ネットショッピングも簡単にできる時代だからこそ、本屋さんの役割は、書籍だけを売る場所に限らないはず。このお店も、浜松をよい街にする『よい本屋』になれるように、日々チャレンジを続けています」

ジャンルの枠にとらわれず、文化の発信地となっているBOOKS AND PRINTSさん。その背景や意気込みを学ばせていただき、MUJI BOOKSもまた、よい街を作る本屋さんになれたら……。 そんな想いが芽生える出会いになりました。

BOOKS AND PRINTS

静岡県浜松市中区田町229-13
KAGIYAビル 2F

無印良品浜松遠鉄百貨店から徒歩約8分

浜松駅から徒歩約9分

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