浜松遠鉄百貨店

【浜松遠鉄百貨店】「新春！　てんぐちゃん展」で2021年の験担ぎ

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2021/01/06

あけましておめでとうございます！　本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2021年最初のおたよりは新春にふさわしい、おめでたくてかわいい催し「新春！　てんぐちゃん展」のご紹介です。

こちらは、KAGIYAビルの3階にギャラリーを構える「Rohan」さんにて開催中。店内には浜松出身の張り子作家、坂田吉章さんによる暖かみのある作品が並んでいます。

舞台となるKAGIYAビルは、浜松駅から徒歩10分ほど。駅からの道順は、こちらのおたよりをぜひご覧ください。「Rohan」店主、鈴木さんのメッセージも必見ですよ。

今回の主役は「浜松天狗屋」のお二人。張り子作家の坂田吉章さんと、遠州天狗のこども「てんぐちゃん」によるユニットです。実はここ遠州地方には、古くから天狗伝説が残っています。下向きの大きな鼻が特徴の「鼻たれ天狗」もそのひとつ。

「鼻たれる」＝「放たれる」の解釈から、「痛みを放つ」「内に秘めたエネルギーを放つ」という願いが込められているとのこと。また『天狗の子が遊びにくると、人が集まる』という言い伝えから、千客万来の象徴としても人気を集めています。揺れるお鼻に触れると、なんだかご利益がありそうです。

「郷土史が大好きなんです！」と語る坂田さんは、地元浜松で明治時代から続く郷土玩具「張り子」と出会い、作り始めるうちにすっかりハマってしまったそう。自身のオリジナルブランド「浜松天狗張子」を考案し、ひとつひとつ手作業で作成しています。

以前から、浜松の魅力を伝えるWebメディアのキャラクターとして活躍していたてんぐちゃんも、この「張り子」との出会いをきっかけに、ついに立体化と相成りました。浜名湖カラーのちゃんちゃんこ、頭にはうな重と郷土愛がてんこ盛りのてんぐちゃん。いつかは浜松を代表するご利益系ゆるキャラに、という野望を胸に秘めているそうですよ。

「張り子」は、型に和紙を張り付け、乾かして形を作る郷土玩具。そこで役立つのが、強い風や明るい日差しなど遠州ならではの気候です。「やっぱりその土地の気候や風土があってこそ、伝統工芸が生まれるんだなと実感すると、なんだかロマンを感じますね。」と坂田さん。

こちらは、葉っぱの扇には、Suicaなどにも使われるNFCチップを搭載。なんと、スマホをかざすとおみくじがひけるというハイテク仕様です。「QRコードと違ってあとから情報を書き換えられるので、お店のホームページを表示させるなんて使い方もできちゃいますよ。」と教えていただきました。

「新春！　てんぐちゃん展」ならではの見どころは、干支を題材にした、2021年限定の作品。今年は「丑」ということで、浜松に伝わる「牛山公園（牛山天神）に伝わる歴史」をテーマにしています。

「古くは果樹園があった」「京都の北野天満宮さまからいただいた菅原道真公の像を祀った」など、様々な言い伝えがある牛山公園には、今でもその使いと言われる牛の像が残っているそう。加えて、松の合間から見える富士山など現地にちなんだモチーフが盛り込まれています。